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抗体の働き

抗体の働き – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

抗体は生体内に侵入した異物(抗原)に対して免疫反応により作られ、抗原と特異的に結合する物質です。今回は抗体の構造と働きについて詳しく解説します。

詳しい解説

抗体の構造

抗体はY字型の構造をしており、主に2つの領域から構成されています。

領域 機能
Fab領域 抗原結合部位があり、抗原と特異的に結合
Fc領域 マクロファージや補体と結合

抗体の主な働き

働き 詳細
中和作用 ウイルスや毒素に結合し、感染力や毒性を失わせる
オプソニン作用 抗体が付着した抗原はマクロファージに食べられやすくなる(食作用の促進)
補体の活性化 Fc領域が補体と結合し、補体系を活性化
抗原抗体複合体形成 細菌などの抗原と結合して複合体を形成
膜侵略複合体形成 補体とともに細菌の細胞膜を破壊

Fab領域とFc領域の役割

  • Fab領域(Fragment antigen binding)
  • 抗原と結合する部位
  • 可変領域を含み、抗原特異性を決定
  • Fc領域(Fragment crystallizable)
  • マクロファージの受容体と結合
  • 補体を活性化
  • 抗体のクラスを決定

絶対に覚えるべきポイント

  • 抗体の働き:中和作用、オプソニン作用、補体の活性化
  • Fab領域=抗原と結合
  • Fc領域=マクロファージ・補体と結合
  • オプソニン作用=食作用の促進

一問一答

Q1. 抗体が抗原と結合する部位はどこですか?

【答え】 A. Fab領域

Fab領域に抗原結合部位があります。

Q2. 抗体がマクロファージや補体と結合する部位はどこですか?

【答え】 A. Fc領域

Fc領域がマクロファージの受容体や補体と結合します。

Q3. 抗体がウイルスの感染力を失わせる働きを何といいますか?

【答え】 A. 中和作用

ウイルスや毒素に結合し、その機能を失わせます。

Q4. 抗体が付着することで食作用を促進する働きを何といいますか?

【答え】 A. オプソニン作用

抗体が付着した抗原はマクロファージに貪食されやすくなります。

Q5. 抗体の主な働きを3つ挙げてください。

【答え】 A. 中和作用、オプソニン作用、補体の活性化

これらが抗体の主要な機能です。

国家試験対策問題

問題1(選択問題)

抗体の抗原結合部位があるのはどこか。

a. Fc領域

b. Fab領域

c. 定常領域

d. ヒンジ領域

【解答と解説】 正解:b

Fab領域(Fragment antigen binding)に抗原結合部位があり、抗原と特異的に結合します。

問題2(選択問題)

オプソニン作用について正しいのはどれか。

a. ウイルスの感染力を失わせる

b. 食作用を促進する

c. 補体を活性化する

d. 抗体を産生する

【解答と解説】 正解:b

オプソニン作用は、抗体が抗原に付着することでマクロファージなどによる食作用を促進する作用です。

問題3(選択問題)

抗体のFc領域と結合するのはどれか。2つ選べ。

a. 抗原

b. マクロファージ

c. 補体

d. リンパ球

【解答と解説】 正解:b, c

Fc領域はマクロファージの受容体と結合し(オプソニン作用)、補体とも結合して補体系を活性化します。

問題4(選択問題)

抗体による中和作用について正しいのはどれか。

a. 細菌を直接殺す

b. ウイルスや毒素の機能を失わせる

c. 食作用を促進する

d. 補体を活性化する

【解答と解説】 正解:b

中和作用は、抗体がウイルスや毒素に結合することで、その感染力や毒性を失わせる作用です。

まとめ

抗体の働き早見表

働き 内容
中和作用 ウイルス・毒素の機能を失わせる
オプソニン作用 食作用を促進
補体活性化 補体系を活性化し細菌を破壊

抗体の構造

領域 結合相手
Fab領域 抗原
Fc領域 マクロファージ、補体

覚え方のコツ

「Fab=抗原と結合、Fc=マクロファージ・補体と結合」と覚えましょう。

  • Fab = antigen binding(抗原結合)
  • Fc = crystallizable(結晶化できる部分、エフェクター機能)

#解剖学 #免疫学 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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