大食細胞(マクロファージ) – 完全攻略ガイド
はじめに
マクロファージ(大食細胞)は血液中の単球が組織に遊走して分化した細胞で、旺盛な貪食作用と抗原提示機能を持ちます。免疫において非常に重要な役割を果たしています。今回はマクロファージの構造と機能について詳しく解説します。
詳しい解説
マクロファージとは
マクロファージ(macrophage、大食細胞)は、血液中の単球が血管外に遊走して組織内で分化した細胞です。「マクロ」は「大きい」、「ファージ」は「食べる」という意味です。
単球からマクロファージへ
| 場所 | 細胞名 |
|---|---|
| 血液中 | 単球 |
| 組織内 | マクロファージ(大食細胞) |
マクロファージの機能
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 貪食作用 | 細菌、ウイルス、死んだ細胞などを取り込む |
| 細胞内消化 | リソソームで異物を分解 |
| 抗原提示 | 処理した異物の断片をヘルパーT細胞に提示 |
| サイトカイン産生 | IL-1、TNF-αなどを分泌 |
各組織のマクロファージ
組織によって名称が異なります。
| 組織 | 名称 |
|---|---|
| 肝臓 | クッパー細胞 |
| 肺 | 肺胞マクロファージ |
| 脳 | ミクログリア |
| 骨 | 破骨細胞 |
| 皮膚 | ランゲルハンス細胞 |
絶対に覚えるべきポイント
- 単球→マクロファージ(血液中→組織内)
- マクロファージ=貪食+抗原提示
- 各組織で異なる名称を持つ
- 肝臓のクッパー細胞、脳のミクログリアなど
一問一答
Q1. マクロファージの前駆細胞は何ですか?
【答え】 A. 単球
血液中の単球が組織に遊走してマクロファージになります。
Q2. マクロファージの主な機能を2つ挙げてください。
【答え】 A. 貪食作用と抗原提示
異物を取り込んで消化し、その情報をT細胞に伝えます。
Q3. 肝臓に存在するマクロファージは何と呼ばれますか?
【答え】 A. クッパー細胞
肝臓の類洞に存在します。
Q4. 脳に存在するマクロファージは何と呼ばれますか?
【答え】 A. ミクログリア
中枢神経系の免疫を担当します。
Q5. 骨に存在するマクロファージは何と呼ばれますか?
【答え】 A. 破骨細胞
骨の吸収を行います。
Q6. マクロファージが抗原提示を行う相手は何ですか?
【答え】 A. ヘルパーT細胞
獲得免疫の開始に重要な役割を果たします。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
単球が組織内で分化する細胞はどれか。
a. 好中球
b. リンパ球
c. マクロファージ
d. 形質細胞
【解答と解説】 正解:c
血液中の単球が血管外に遊走し、組織内でマクロファージに分化します。
問題2(選択問題)
肝臓に存在するマクロファージはどれか。
a. ミクログリア
b. クッパー細胞
c. 破骨細胞
d. ランゲルハンス細胞
【解答と解説】 正解:b
クッパー細胞は肝臓の類洞に存在するマクロファージです。
問題3(選択問題)
マクロファージの機能として正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 抗体産生
b. 貪食作用
c. ヒスタミン放出
d. 抗原提示
【解答と解説】 正解:b, d
マクロファージは異物を貪食し、その断片をヘルパーT細胞に提示(抗原提示)します。抗体産生は形質細胞、ヒスタミン放出は肥満細胞の機能です。
問題4(選択問題)
脳に存在するマクロファージはどれか。
a. クッパー細胞
b. 破骨細胞
c. ミクログリア
d. 肺胞マクロファージ
【解答と解説】 正解:c
ミクログリアは中枢神経系に存在するマクロファージで、脳の免疫防御を担っています。
まとめ
マクロファージの特徴早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前駆細胞 | 単球(血液中) |
| 主な機能 | 貪食、抗原提示 |
| 分泌物 | サイトカイン(IL-1、TNF-αなど) |
組織別マクロファージの名称
| 組織 | 名称 |
|---|---|
| 肝臓 | クッパー細胞 |
| 肺 | 肺胞マクロファージ |
| 脳 | ミクログリア |
| 骨 | 破骨細胞 |
| 皮膚 | ランゲルハンス細胞 |
覚え方のコツ
「単球→マクロファージ」「貪食+抗原提示」を基本として覚えましょう。組織別の名称は「肝クッパー、脳ミクロ、骨破骨」と語呂合わせで覚えると効果的です。
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