接着帯 – 完全攻略ガイド
はじめに
接着帯は細胞間接着装置の一つで、カドヘリンという接着分子によって細胞同士を結合します。タイト結合のすぐ下に位置し、細胞を帯状に取り囲んでいます。今回は接着帯の構造と機能について詳しく解説します。
詳しい解説
接着帯とは
接着帯(adherens junction)は、カドヘリンという接着分子によって隣り合う細胞を結合する構造です。細胞を帯状に取り囲むことから「接着帯」と呼ばれます。
構造
- カドヘリン:細胞間を接着する膜タンパク質
- カドヘリン同士がカルシウム依存的に結合
- 細胞内ではアクチンフィラメントと連続
- タイト結合より少し隙間がある(緩い結合)
位置
- タイト結合(密着帯)のすぐ下に位置
- 細胞を帯状に取り囲む
カドヘリンとアクチンフィラメント
接着帯の重要な特徴は、カドヘリンが細胞内でアクチンフィラメント(細胞骨格)と連続していることです。
- カドヘリン → カテニン → アクチンフィラメント
- この連結により、細胞骨格を介した細胞間の力の伝達が可能
タイト結合との違い
| 項目 | タイト結合 | 接着帯 |
|---|---|---|
| 細胞間隙 | ほぼなし | 少し隙間あり |
| 主な機能 | 物質通過阻止 | 細胞間接着 |
| 連続する細胞骨格 | – | アクチンフィラメント |
絶対に覚えるべきポイント
- 接着帯=カドヘリンによる結合
- 細胞内ではアクチンフィラメントと連続
- タイト結合のすぐ下に位置
- 細胞を帯状に取り囲む
一問一答
Q1. 接着帯の細胞間接着に関与する分子は何ですか?
【答え】 A. カドヘリン
カドヘリンはカルシウム依存性の接着分子です。
Q2. 接着帯は細胞内でどの細胞骨格と連続していますか?
【答え】 A. アクチンフィラメント
カドヘリン→カテニン→アクチンフィラメントと連続しています。
Q3. 接着帯はどの接着装置のすぐ下に位置しますか?
【答え】 A. タイト結合(密着帯)
管腔側から順にタイト結合→接着帯→デスモソームと並びます。
Q4. 接着帯とタイト結合の細胞間隙の違いは何ですか?
【答え】 A. 接着帯の方が少し隙間がある(緩い結合)
タイト結合は細胞膜同士が密着しています。
Q5. 「接着帯」という名前の由来は何ですか?
【答え】 A. 細胞を帯状に取り囲むから
細胞の周囲を帯のように囲む構造をしています。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
接着帯について正しいのはどれか。
a. 物質通過を阻止する
b. カドヘリンによる結合である
c. イオンが通過できる
d. 基底膜と接着する
【解答と解説】 正解:b
接着帯はカドヘリンという接着分子による結合です。物質通過阻止はタイト結合、イオン通過はギャップ結合、基底膜との接着はヘミデスモソームの機能です。
問題2(選択問題)
接着帯と連続する細胞骨格はどれか。
a. 微小管
b. アクチンフィラメント
c. ケラチンフィラメント
d. ニューロフィラメント
【解答と解説】 正解:b
接着帯はカドヘリン→カテニン→アクチンフィラメントと連続しています。ケラチンフィラメントと連続するのはデスモソームです。
問題3(選択問題)
カドヘリンが関与する細胞間接着装置はどれか。2つ選べ。
a. タイト結合
b. 接着帯
c. デスモソーム
d. ギャップ結合
【解答と解説】 正解:b, c
カドヘリンは接着帯とデスモソームの両方に関与します。ただし、連続する細胞骨格が異なります(接着帯=アクチン、デスモソーム=ケラチン)。
問題4(選択問題)
上皮細胞の管腔側から基底側への細胞間接着装置の順序として正しいのはどれか。
a. 接着帯→タイト結合→デスモソーム
b. タイト結合→デスモソーム→接着帯
c. タイト結合→接着帯→デスモソーム
d. デスモソーム→接着帯→タイト結合
【解答と解説】 正解:c
管腔側から順に、タイト結合→接着帯→デスモソームと並んでいます。
まとめ
接着帯の特徴早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 接着分子 | カドヘリン |
| 連続する細胞骨格 | アクチンフィラメント |
| 位置 | タイト結合の下 |
| 構造的特徴 | 細胞を帯状に取り囲む |
覚え方のコツ
「接着帯=カドヘリン=アクチンフィラメント」の3点セットで覚えましょう。
デスモソームとの違い:
- 接着帯 → アクチンフィラメント
- デスモソーム → ケラチンフィラメント
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