タイト結合(密着帯) – 完全攻略ガイド
はじめに
タイト結合(密着帯)は細胞間接着装置の一つで、隣り合う細胞を強固につなぎ合わせて物質の通過を阻止します。消化管や血液脳関門で重要な役割を果たしています。今回はタイト結合の構造と機能について詳しく解説します。
詳しい解説
タイト結合とは
タイト結合(密着帯、tight junction)は、隣り合う細胞の細胞膜を密着させて、物質の通過を阻止する構造です。
構造
- 隣り合う細胞膜の膜タンパク質の連なりで構成
- 膜タンパク質:クローディン、オクルディンなど
- 細胞膜同士が「縫い合わされた」ような構造
存在部位と機能
| 部位 | 機能 |
|---|---|
| 消化管 | 管腔内容物の漏れを防ぐ |
| 脳の血管内皮 | 血液脳関門の形成 |
| 尿細管 | 再吸収の制御 |
位置
- 細胞の管腔側(表面)に最も近い位置にある
- 内容物を漏らさない目的のため、最も表面に近い位置が適切
血液脳関門との関係
脳の毛細血管内皮細胞間にはタイト結合が非常に発達しています。これにより、血液中の物質が自由に脳組織に入ることができず、脳を有害物質から保護しています。これが血液脳関門(blood-brain barrier: BBB)です。
絶対に覚えるべきポイント
- タイト結合=物質通過を阻止
- 血液脳関門の形成に関与
- 細胞の管腔側に最も近い位置にある
- 別名:密着帯
一問一答
Q1. タイト結合の主な機能は何ですか?
【答え】 A. 物質の通過を阻止する
細胞間を密着させて、物質の漏れを防ぎます。
Q2. タイト結合の別名は何ですか?
【答え】 A. 密着帯
「タイト(tight)=きつい」という名前の通り、密着した構造です。
Q3. タイト結合は細胞のどの位置にありますか?
【答え】 A. 管腔側(表面)に最も近い位置
内容物を漏らさないため、最も表面側にあります。
Q4. 血液脳関門の形成に関与する接着装置は何ですか?
【答え】 A. タイト結合
脳の血管内皮細胞間のタイト結合が血液脳関門を形成します。
Q5. タイト結合を構成する膜タンパク質を1つ挙げてください。
【答え】 A. クローディン(またはオクルディン)
これらの膜タンパク質が連なって、密着構造を形成します。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
タイト結合の機能として正しいのはどれか。
a. 細胞間のイオン透過
b. 細胞と基底膜の接着
c. 物質通過の阻止
d. 機械的補強
【解答と解説】 正解:c
タイト結合は細胞間を密着させ、物質の通過を阻止します。イオン透過はギャップ結合、基底膜との接着はヘミデスモソーム、機械的補強はデスモソームの機能です。
問題2(選択問題)
血液脳関門について正しいのはどれか。
a. ギャップ結合により形成される
b. 脳の神経細胞間に存在する
c. タイト結合により形成される
d. 物質の自由な通過を許す
【解答と解説】 正解:c
血液脳関門は脳の毛細血管内皮細胞間のタイト結合により形成されます。これにより血液中の物質が自由に脳に入ることを防いでいます。
問題3(選択問題)
細胞間接着装置の中で、管腔側に最も近い位置にあるのはどれか。
a. デスモソーム
b. 接着帯
c. タイト結合
d. ヘミデスモソーム
【解答と解説】 正解:c
タイト結合は管腔内容物の漏れを防ぐため、管腔側に最も近い位置にあります。その下に接着帯、デスモソームと続きます。
問題4(選択問題)
消化管上皮におけるタイト結合の役割として正しいのはどれか。
a. 栄養素の吸収を促進する
b. 管腔内容物の漏れを防ぐ
c. 蠕動運動を補助する
d. 消化酵素を分泌する
【解答と解説】 正解:b
消化管上皮のタイト結合は、管腔内の内容物が細胞間隙を通って漏れ出すことを防いでいます。
まとめ
タイト結合の特徴早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 別名 | 密着帯 |
| 主な機能 | 物質通過の阻止 |
| 構成タンパク質 | クローディン、オクルディン |
| 位置 | 管腔側に最も近い |
| 重要な関連 | 血液脳関門 |
覚え方のコツ
「タイト(きつく)結んで漏らさない」と覚えましょう。
- タイト=きつい=物質を通さない
- 血液脳関門=脳を守るバリア
タイト結合は「通さない」、ギャップ結合は「通す」と対比で覚えると効果的です。
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