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細胞間接着装置

細胞間接着装置 – 完全攻略ガイド

目次

はじめに

上皮組織では細胞がびっしりと並んでいますが、隣り合う細胞をつなぎとめているのが細胞間接着装置です。5種類の接着装置があり、それぞれ異なる構造と機能を持っています。今回は細胞間接着装置の全体像について詳しく解説します。

詳しい解説

細胞間接着装置とは

上皮組織において、隣り合う細胞同士をくっつける構造物の総称です。5種類の接着装置があり、それぞれ異なる役割を果たしています。

5種類の細胞間接着装置

名称 主な機能 特徴
タイト結合(密着帯) 物質通過を阻止 血液脳関門の形成に関与
接着帯 細胞間の接着 カドヘリン、アクチンフィラメントと連続
デスモソーム(接着斑) 機械的接着を補強 ケラチンフィラメントと連続
ヘミデスモソーム 細胞と基底膜を接着 上皮を基底膜に固定
ギャップ結合(細隙結合) イオンの通過 機能的合胞体を形成

各接着装置の位置関係

上皮細胞の管腔側(表面)から基底側への順序:

  • タイト結合(最も管腔側)
  • 接着帯
  • デスモソーム
  • ヘミデスモソーム(基底膜との接着)

※ギャップ結合は細胞間のどこにでも存在できます。

重要な関連事項

  • タイト結合血液脳関門の形成
  • ギャップ結合心筋介在板(心筋細胞間の電気的結合)

絶対に覚えるべきポイント

  • 細胞間接着装置は5種類
  • タイト結合=物質通過を阻止=血液脳関門
  • 接着帯=カドヘリン=アクチンフィラメント
  • デスモソーム=ケラチンフィラメント=表皮・心筋
  • ギャップ結合=イオン通過=機能的合胞体

一問一答

Q1. 細胞間接着装置は何種類ありますか?

【答え】 A. 5種類

タイト結合、接着帯、デスモソーム、ヘミデスモソーム、ギャップ結合の5種類です。

Q2. 物質の通過を阻止する接着装置は何ですか?

【答え】 A. タイト結合(密着帯)

細胞間を密着させて、物質の漏れを防ぎます。

Q3. 血液脳関門の形成に関与する接着装置は何ですか?

【答え】 A. タイト結合

脳の血管内皮細胞間にタイト結合が発達し、血液脳関門を形成します。

Q4. イオンが通過できる接着装置は何ですか?

【答え】 A. ギャップ結合(細隙結合)

チャネル構造を持ち、イオンや小分子が通過できます。

Q5. 細胞と基底膜を接着する装置は何ですか?

【答え】 A. ヘミデスモソーム

上皮細胞を基底膜に固定する役割を果たします。

Q6. 心筋介在板に存在する接着装置を2つ挙げてください。

【答え】 A. デスモソームとギャップ結合

デスモソームは機械的結合、ギャップ結合は電気的結合を担います。

国家試験対策問題

問題1(選択問題)

血液脳関門の形成に関与する細胞間接着装置はどれか。

a. 接着帯

b. タイト結合

c. デスモソーム

d. ギャップ結合

【解答と解説】 正解:b

タイト結合は細胞間の物質通過を阻止します。脳の血管内皮細胞間にタイト結合が発達することで、血液脳関門が形成されます。

問題2(選択問題)

イオンが通過できる細胞間接着装置はどれか。

a. タイト結合

b. 接着帯

c. デスモソーム

d. ギャップ結合

【解答と解説】 正解:d

ギャップ結合はチャネル構造を持ち、イオンや小分子が通過できます。心筋細胞間のギャップ結合により、興奮が素早く伝わります。

問題3(選択問題)

細胞と基底膜を接着する装置はどれか。

a. タイト結合

b. 接着帯

c. デスモソーム

d. ヘミデスモソーム

【解答と解説】 正解:d

ヘミデスモソームは上皮細胞の基底面と基底膜を接着します。「ヘミ」は「半分」という意味で、デスモソームの半分のような構造です。

問題4(選択問題)

接着帯について正しいのはどれか。

a. 物質通過を阻止する

b. カドヘリンによる結合

c. イオンが通過できる

d. 基底膜と接着する

【解答と解説】 正解:b

接着帯はカドヘリンという接着分子による結合で、細胞内ではアクチンフィラメントと連続しています。

まとめ

5種類の細胞間接着装置早見表

名称 主な機能 関連構造・部位
タイト結合 物質通過阻止 血液脳関門
接着帯 細胞間接着 カドヘリン、アクチン
デスモソーム 機械的補強 ケラチン、表皮・心筋
ヘミデスモソーム 基底膜との接着 上皮の固定
ギャップ結合 イオン通過 心筋介在板

覚え方のコツ

「タイト(きつい)=通さない」「ギャップ(隙間)=通す」と覚えましょう。

  • タイト結合 → 物質を通さない → 血液脳関門
  • ギャップ結合 → イオンを通す → 心筋の電気的結合

#解剖学 #組織学 #国試対策

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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