有糸分裂(体細胞分裂) – 完全攻略ガイド
はじめに
有糸分裂は体細胞が増殖する際に行われる細胞分裂です。紡錘糸を用いることから「有糸分裂」と呼ばれます。1個の細胞から同じ遺伝情報を持つ2個の娘細胞が生じる、生命維持に不可欠な過程です。
詳しい解説
有糸分裂(体細胞分裂)とは
有糸分裂は、体細胞が増殖する際に行われる分裂で、紡錘糸(微小管)を使って染色体を分配することから名付けられました。
有糸分裂の目的
- 体細胞の増殖
- 組織の修復
- 成長
- 古い細胞の置き換え
有糸分裂の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 染色体数の変化 | 2n → 2n(変化なし) |
| 娘細胞の数 | 2個 |
| 娘細胞の遺伝情報 | 親細胞と同一 |
| 分裂回数 | 1回 |
有糸分裂の流れ
間期(分裂前の準備)
- G1期:DNA合成準備
- S期:DNA複製(染色体が倍加)
- G2期:分裂準備
M期(分裂期)
- 前期:染色質→染色体
- 中期:赤道面に整列
- 後期:両極に移動
- 終期:細胞質分裂、2個の娘細胞完成
染色体数の維持
有糸分裂では、S期でDNAが複製されて染色体が倍加しますが、分裂によって2つの細胞に分配されるため、染色体数は変化しません。
- ヒトの場合:46本(2n)→ 46本(2n)
減数分裂との違い(重要!)
| 項目 | 有糸分裂 | 減数分裂 |
|---|---|---|
| 目的 | 体細胞の増殖 | 配偶子の形成 |
| 染色体数 | 2n → 2n | 2n → n |
| 娘細胞数 | 2個 | 4個 |
| 遺伝情報 | 親細胞と同一 | 多様性あり |
絶対に覚えるべきポイント
- 有糸分裂:体細胞分裂、紡錘糸を使用
- 染色体数:2n → 2n(変化なし)
- 娘細胞:2個、親細胞と同じ遺伝情報
- 目的:体細胞の増殖、組織修復
一問一答
Q1. 有糸分裂の目的は何ですか?
【答え】 A. 体細胞の増殖、組織の修復
成長や古い細胞の置き換えのために行われます。
Q2. 有糸分裂後の染色体数はどうなりますか?
【答え】 A. 変化しない(2n → 2n)
ヒトの場合、分裂前も後も46本のままです。
Q3. 有糸分裂で生じる娘細胞は何個ですか?
【答え】 A. 2個
1回の分裂で2個の娘細胞が生じます。
Q4. 有糸分裂で生じた娘細胞の遺伝情報はどうなっていますか?
【答え】 A. 親細胞と同一
同じ遺伝情報を持つクローン細胞が生じます。
Q5. 「有糸分裂」という名前の由来は何ですか?
【答え】 A. 紡錘糸(糸状の構造)を使って染色体を分配するから
紡錘糸は微小管でできています。
国家試験対策問題
問題1(選択問題)
有糸分裂(体細胞分裂)について正しいのはどれか。
a. 染色体数が半分になる
b. 4個の娘細胞が生じる
c. 遺伝的に同一の2個の娘細胞が生じる
d. 配偶子を形成する
【解答と解説】 正解:c
有糸分裂では染色体数は変化せず(2n→2n)、親細胞と遺伝的に同一の2個の娘細胞が生じます。
問題2(選択問題)
体細胞分裂後の染色体数として正しいのはどれか(ヒトの場合)。
a. 23本
b. 46本
c. 92本
d. 44本
【解答と解説】 正解:b
体細胞分裂では染色体数は変化しないため、分裂後も46本のままです。
問題3(○×問題)
有糸分裂では、娘細胞の遺伝情報は親細胞と異なる。
【解答と解説】 正解:×
有糸分裂では、娘細胞は親細胞と同一の遺伝情報を持ちます。遺伝的多様性が生じるのは減数分裂です。
問題4(選択問題)
有糸分裂と減数分裂の違いとして正しいのはどれか。
a. 有糸分裂は2n→n、減数分裂は2n→2n
b. 有糸分裂は2n→2n、減数分裂は2n→n
c. 両方とも2n→2n
d. 両方とも2n→n
【解答と解説】 正解:b
有糸分裂は染色体数が変化せず(2n→2n)、減数分裂は半分になります(2n→n)。
まとめ
有糸分裂の要点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 別名 | 体細胞分裂 |
| 目的 | 体細胞増殖、組織修復 |
| 染色体数 | 2n → 2n |
| 娘細胞数 | 2個 |
| 遺伝情報 | 親細胞と同一 |
| 分裂回数 | 1回 |
有糸分裂の流れ
間期(G1→S→G2)→ M期(前期→中期→後期→終期)→ 2個の娘細胞
覚え方のポイント
「体細胞分裂は2n→2n」「同じ遺伝情報の2個の細胞ができる」と覚えましょう。減数分裂との違いを明確にすることが重要です。
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