問題
液性免疫にかかわるのはどれか。
- B 細胞
- キラーT 細胞
- 好中球
- NK 細胞
解答: 1(B 細胞)
解説
- 正しい。液性免疫にはB細胞(Bリンパ球)が中心的に関与する。B細胞は抗原刺激を受けてヘルパーT細胞の補助を得て形質細胞に分化し、抗体(免疫グロブリン)を産生・分泌する。抗体は血液やリンパ液などの体液中で病原体に結合し、中和・オプソニン化・補体活性化により排除する。このように体液中の抗体が効果を発揮するため「液性免疫」と呼ばれる。
- 誤り。キラーT細胞(細胞傷害性T細胞/CD8+T細胞)は獲得免疫のうち細胞性免疫を担い、ウイルス感染細胞を直接攻撃・破壊する。
- 誤り。好中球は自然免疫の食細胞であり、貪食作用により非特異的に細菌を排除する。獲得免疫の液性免疫には分類されない。
- 誤り。NK細胞は自然免疫のリンパ球であり、非特異的に腫瘍細胞やウイルス感染細胞を攻撃する。獲得免疫には分類されない。
ポイント
液性免疫の担当細胞はB細胞であり、それ以外の選択肢は自然免疫または細胞性免疫に分類される。
- 覚え方のコツ: 「液性=B(Body fluid)」「細胞性=T(Thymus)」「自然免疫=好中球・マクロファージ・NK」の3分類で整理する。
- 関連知識: 問題912(体液性免疫に関与するリンパ球)、問題935(液性免疫に関わる主要な白血球)とほぼ同一の知識が問われている。繰り返し出題される頻出テーマである。
- よくある間違い: NK細胞は「リンパ球」に分類されるが、自然免疫に属し液性免疫ではない。「リンパ球→液性免疫」と短絡的に考えないよう注意する。
- 教科書では「a.液性免疫と細胞性免疫」の範囲に該当する。
| 免疫の種類 | 担当細胞 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自然免疫 | 好中球、マクロファージ、NK細胞 | 非特異的、即座に応答 |
| 獲得免疫(液性) | B細胞→形質細胞 | 抗体による特異的排除 |
| 獲得免疫(細胞性) | キラーT細胞 | 感染細胞の直接破壊 |
表: 免疫の分類と担当細胞
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