問題
食作用をもたないのはどれか。
- マクロファージ
- 好中球
- ヘルパーT細胞
- 樹状細胞
解答: 3(ヘルパーT細胞)
解説
- 正しい。マクロファージは強い貪食能を持ち、異物・細菌・死細胞を貪食して処理する。さらに貪食した抗原をMHCクラスII分子上に提示して獲得免疫を誘導する。
- 正しい。好中球は白血球中最も多い細胞であり、細菌感染時に最も早く炎症部位に集まって強い貪食能により細菌を殺菌する。
- 誤り。ヘルパーT細胞(CD4+T細胞)は食作用(貪食作用)を持たない。ヘルパーT細胞はサイトカインを産生・分泌して、B細胞の形質細胞への分化・抗体産生、キラーT細胞の活性化、マクロファージの殺菌能の増強など、他の免疫細胞を調節する「免疫の司令塔」である。ヘルパーT細胞自身は異物を貪食せず、直接的な殺傷活性も持たない。
- 正しい。樹状細胞は貪食能を持ち、取り込んだ抗原をMHCクラスII分子上に提示する最も強力な抗原提示細胞である。
ポイント
食作用(貪食作用)を持つ代表的な細胞はマクロファージ・好中球・樹状細胞であり、ヘルパーT細胞は含まれない。
- 覚え方のコツ: 「食べるのはマ・コ・ジュ(マクロファージ・好中球・樹状細胞)」と覚える。ヘルパーT細胞は「司令官で自分では食べない」と区別する。
- 関連知識: 問題923(ヘルパーT細胞は異物を貪食するか)、問題936(免疫系の細胞の機能)とも関連する。ヘルパーT細胞の機能を問う問題は繰り返し出題されるため、「サイトカインによる調節」という役割を確実に覚える。
- よくある間違い: 樹状細胞が食作用を持つことを知らない受験生が多い。樹状細胞は抗原提示に特化した細胞であるが、抗原を取り込むための貪食能も持っている。
- 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
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