問題
抗体を産生する細胞はどれか。
- T細胞
- 形質細胞
- ナチュラルキラー細胞
- 大食細胞
解答: 2(形質細胞)
解説
- 誤り。T細胞は細胞性免疫を担当し、キラーT細胞による感染細胞の直接攻撃やヘルパーT細胞によるサイトカイン産生を行うが、抗体は産生しない。
- 正しい。抗体(免疫グロブリン)を産生するのは形質細胞(プラズマ細胞)である。B細胞が抗原刺激を受け、ヘルパーT細胞の補助により活性化されて形質細胞に分化し、大量の特異的抗体を産生・分泌する。形質細胞は粗面小胞体が発達しており、蛋白質(抗体)の大量合成に特化した細胞である。
- 誤り。ナチュラルキラー(NK)細胞は自然免疫のリンパ球で、パーフォリンやグランザイムにより腫瘍細胞やウイルス感染細胞を直接攻撃するが、抗体は産生しない。
- 誤り。大食細胞(マクロファージ)は異物の貪食と抗原提示を行うが、抗体は産生しない。
ポイント
抗体を直接産生する細胞は形質細胞であり、B細胞は形質細胞の前駆体である点を正確に区別する。
- 覚え方のコツ: 「形質細胞はB細胞の”完成形”=抗体の工場」と覚える。形質細胞の特徴は粗面小胞体の著しい発達(車輪状の核)である。
- 関連知識: B細胞と形質細胞のどちらが正答になるかは、問題の選択肢次第である。「免疫グロブリンを産生するのは?」でB細胞と形質細胞の両方が選択肢にある場合は形質細胞が正答となる(問題918と比較)。
- よくある間違い: NK細胞も「キラー」と名がつくため、キラーT細胞と混同しやすい。NK細胞は自然免疫(抗原感作不要)、キラーT細胞は獲得免疫(抗原感作必要)である。
- 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
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