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つむぐ指圧治療室 相模大野

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近くの物を見るときに形が変わらないのはどれか

問題

近くの物を見るときに形が変わらないのはどれか。

  1. 毛様体筋
  2. 虹彩
  3. 水晶体
  4. 角膜

解答: 4(角膜)

解説

  1. 誤り。毛様体筋は近方調節時に副交感神経(動眼神経)の興奮によって収縮するため、形が変化する。
  1. 誤り。虹彩は近見反応の一つである縮瞳(瞳孔括約筋の収縮)により瞳孔が縮小するため、形が変化する。
  1. 誤り。水晶体は毛様体筋の収縮によりチン小帯が弛緩すると、自らの弾性で厚くなるため形が変化する。
  1. 正しい。近くの物を見る(近方調節)とき、角膜の形は変わらない。角膜は眼球の最前面に位置する透明な組織であり、眼の屈折力の約2/3を担うが、その曲率は常に一定に保たれている。近方調節では毛様体筋が収縮→チン小帯が弛緩→水晶体が厚くなるという連動が起こり、虹彩は縮瞳するが、角膜自体は形態変化に関与しない。角膜の屈折力は約43ジオプトリーで不変であり、調節はすべて水晶体の厚さの変化で行われる。

ポイント

近方調節で形が変わるのは毛様体筋・水晶体・虹彩であり、角膜の形は変わらない。

  • 覚え方のコツ: 「角膜は”硬い窓”→形は変わらない」と覚える。近見反応の三つの変化は「収・縮・厚(しゅう・しゅく・あつ)」→毛様体筋が収縮、瞳孔が縮小、水晶体が厚くなる。
  • 関連知識: 問893・855・901(遠近調節の仕組み)と共通テーマである。近見反応の三要素(調節・縮瞳・輻輳)はセットで出題される。角膜の屈折異常(乱視)は角膜のゆがみによるが、これは調節による変化ではなく構造的な問題である。
  • よくある間違い: 角膜が眼の屈折力の大部分を担うため「近方調節にも角膜が関与する」と誤解しやすい。角膜の屈折力は大きいが不変であり、調節は水晶体のみで行われる。
  • 教科書では「a.視覚の性質」の範囲に該当する。
構造 近方調節での変化 関与する仕組み
毛様体筋 収縮する 副交感神経(動眼神経)による
チン小帯 弛緩する 毛様体筋収縮により張力低下
水晶体 厚くなる 弾性により自ら膨隆
虹彩 縮瞳する 瞳孔括約筋の収縮
角膜 変化しない 常に一定の曲率を保持

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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