問題
視覚の受容器で主に明暗の識別にかかわるのはどれか。
- 錐体細胞
- 杆体細胞
- 色素細胞
- 双極細胞
解答: 2(杆体細胞)
解説
- 誤り。錐体細胞は明所で色の識別(色覚)に関与する視細胞であり、赤・緑・青の3種類がある。明暗の識別の主役ではない。
- 正しい。杆体細胞(桿体細胞)は網膜に約1億2000万個存在する視細胞で、暗所での明暗の識別(暗所視・薄明視)に関与する。視物質としてロドプシン(視紅)を含み、わずかな光にも反応できる高い光感度を持つ。色覚には関与せず、暗所では色が識別できないのはこのためである。
- 誤り。色素細胞(網膜色素上皮細胞)は視細胞を支持し、散乱光の吸収やロドプシン再生への関与など支持的機能を担う。受容器ではない。
- 誤り。双極細胞は視細胞と神経節細胞の間の信号を中継する介在ニューロンであり、光受容の機能は持たない。
ポイント
杆体細胞=暗所視(明暗識別)・ロドプシン、錐体細胞=明所視(色覚)という対比は視覚の基本中の基本である。
- 覚え方のコツ: 「杆(かん)体は暗(かん)所で明暗を識別」→「かん」の音で杆体と暗所を結びつける。問896・907と同テーマの繰り返し出題問題である。
- 関連知識: 夜間は杆体細胞が主に働くため色は識別できず、すべてが灰色がかって見える。ビタミンA欠乏ではロドプシン合成障害により夜盲症が生じる。
- よくある間違い: 色素細胞を「色の細胞→色覚に関与」と誤解しやすい。色素上皮は支持細胞であり、色覚を担うのは錐体細胞である。
- 教科書では「b.視覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
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