問題
視覚機能に関与しない細胞はどれか。
- 杆状体細胞
- 錐状体細胞
- 有毛細胞
- 双極細胞
解答: 3(有毛細胞)
解説
- 正しい。杆状体細胞(杆体細胞)はロドプシン(視紅)を含む光受容細胞で、暗所視(明暗の識別)に関与する。網膜周辺部に約1億2000万個分布する。
- 正しい。錐状体細胞(錐体細胞)は色覚に関与する光受容細胞で、赤・緑・青の3種類がある。黄斑部の中心窩に密集する。
- 誤り。有毛細胞は内耳の蝸牛(コルチ器)や前庭器官(卵形嚢・球形嚢・半規管)に存在する聴覚・平衡覚の受容細胞であり、視覚機能には全く関与しない。音や振動、加速度といった機械的刺激を電気信号に変換する細胞であり、光受容には無関係である。
- 正しい。双極細胞は網膜内で視細胞(杆体・錐体)から神経節細胞へ信号を中継する介在ニューロンで、視覚情報伝達に不可欠である。
ポイント
有毛細胞は内耳の聴覚・平衡覚の受容細胞であり、網膜の視覚系細胞とは全く別のカテゴリーである。
- 覚え方のコツ: 「有毛細胞は耳の中の毛」→内耳に存在する細胞であり、眼(視覚)とは無関係と覚える。杆体・錐体・双極細胞はすべて網膜の細胞である。
- 関連知識: 有毛細胞は聴覚(蝸牛のコルチ器)だけでなく平衡感覚(前庭の耳石器、半規管の膨大部稜)にも共通する受容細胞である。
- よくある間違い: 双極細胞を「視覚に関与しない」と誤解しやすいが、双極細胞は視細胞と神経節細胞を結ぶ重要な中継ニューロンである。
- 教科書では「b.視覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
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