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つむぐ指圧治療室 相模大野

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平衡感覚の受容細胞はどれか

問題

平衡感覚の受容細胞はどれか。

  1. 水平細胞
  2. 自由神経終末
  3. 有毛細胞
  4. パチニ小体

解答: 3(有毛細胞)

解説

  1. 誤り。水平細胞は網膜に存在する介在ニューロンであり、視細胞間の側方抑制に関与して視覚のコントラスト増強を担う細胞である。
  1. 誤り。自由神経終末は痛覚や温度覚の受容器であり、平衡感覚の受容には関与しない。
  1. 正しい。平衡感覚の受容細胞は有毛細胞(毛細胞)である。内耳の前庭器官(卵形嚢・球形嚢の平衡斑および半規管の膨大部稜)に存在し、頭部の位置変化・直線加速度・回転加速度を感知する。有毛細胞の頂部には不動毛と1本の動毛があり、これらの感覚毛が特定方向に偏位すると機械電気変換が起こり、前庭神経を介して中枢に情報が伝達される。聴覚のコルチ器の有毛細胞も同様の構造を持つが、聴覚用の有毛細胞には動毛がない点が異なる。
  1. 誤り。パチニ小体は皮下組織や腱膜などの深部に存在する速順応型の機械受容器であり、振動覚や深部圧覚を感知する。

ポイント

平衡感覚の受容細胞は内耳前庭器官の有毛細胞であり、感覚毛の偏位による機械電気変換で頭部の位置や加速度を検出する。

  • 覚え方のコツ: 「有毛(うもう)細胞は耳の毛で平衡を保つ」→有毛細胞の感覚毛が傾くことで平衡感覚が生じる。聴覚のコルチ器も有毛細胞であり、「耳の感覚=有毛細胞」と統一して覚える。
  • 関連知識: 問899(聴覚の有毛細胞)、問891(球形嚢の垂直加速度検出)、問889(半規管の回転加速度検出)と共通テーマである。有毛細胞は聴覚と平衡覚の両方で受容細胞として働く。
  • よくある間違い: 水平細胞を「平衡」に関する細胞と誤解しやすい。水平細胞は網膜の細胞であり、名称の「水平」は網膜内での横方向の結合を意味する。
  • 教科書では「b.前庭器官と伝導路」の範囲に該当する。
受容器 感覚 存在部位 特徴
有毛細胞(前庭) 平衡覚 前庭器官 直線・回転加速度を検出
有毛細胞(蝸牛) 聴覚 コルチ器 音の振動を検出
自由神経終末 痛覚・温冷覚 全身 侵害受容器
パチニ小体 振動覚 皮下深部 速順応型
水平細胞 視覚(補助) 網膜 側方抑制

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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