問題
耳管によって咽頭とつながるのはどれか。
- 前 庭
- 鼓 室
- 蝸 牛
- 半規管
解答: 2(鼓 室)
解説
- 誤り。前庭は内耳に位置する平衡感覚器(卵形嚢・球形嚢)であり、耳管とは解剖学的につながっていない。
- 正しい。耳管(エウスタキオ管)は中耳の鼓室と咽頭(上咽頭)をつなぐ管であり、鼓室内の気圧を外気圧と等しく保つ圧調整機能を持つ。嚥下や開口時に耳管が一時的に開放され気圧が調整される。鼓室は中耳に位置し、鼓膜の内側にあたる空洞で、内部に耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)が含まれる。耳管が閉塞すると鼓室内が陰圧となり、滲出性中耳炎の原因となる。
- 誤り。蝸牛は内耳に位置する聴覚器官であり、耳管とはつながっていない。
- 誤り。半規管は内耳に位置する回転加速度の感知器であり、耳管とはつながっていない。
ポイント
耳管は中耳の鼓室と咽頭をつなぎ、気圧調整を行う管である。選択肢1・3・4はすべて内耳の構造である。
- 覚え方のコツ: 「耳管=鼓室の”換気扇”」→鼓室内の気圧を換気(調整)する管と覚える。飛行機の離着陸時にあくびや嚥下で耳の違和感が解消するのは耳管の開放による。
- 関連知識: 小児は耳管が短く太く水平であるため、上咽頭の感染が中耳に波及しやすく中耳炎になりやすい。成人では耳管はより長く斜めに走る。
- よくある間違い: 前庭や蝸牛を鼓室と混同しやすい。「外耳→中耳(鼓室・耳小骨)→内耳(前庭・蝸牛・半規管)」の3区分を明確にする。
- 教科書では「b.聴覚器と伝導路」の範囲に該当する。
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