問題
伸張反射にかかわるのはどれか。
- 筋紡錘
- Ib 群求心性神経
- 多シナプス反射
- 誘発筋電図のM 波
解答: 1(筋紡錘)
解説
- 正しい。伸張反射の受容器は筋紡錘である。筋が伸張されると筋紡錘内の感覚終末が刺激され、Ia群求心性線維が興奮する。この信号は脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス性に伝わり、同名筋を収縮させる。筋紡錘は伸張反射の出発点であり、伸張反射に不可欠な受容器である。
- 誤り。Ib群求心性神経はゴルジ腱器官からの求心路であり、自原抑制(Ib抑制)に関与する。伸張反射の求心路はIa群求心性線維である。
- 誤り。伸張反射はIa群求心性線維→α運動ニューロンの単シナプス反射であり、多シナプス反射ではない。
- 誤り。M波は末梢神経を電気刺激した際に運動神経を直接興奮させて筋に伝わる応答であり、反射弓を介さない。伸張反射に対応する誘発筋電図はH波である。
ポイント
伸張反射にかかわるキーワード:筋紡錘、Ia群線維、α運動ニューロン、単シナプス、H波の5つを正確に覚える。
- 覚え方のコツ: 「伸張反射=筋紡錘・Ia・単シナプス・H波」、「自原抑制=腱器官・Ib・多シナプス」と対比して暗記する。
- 関連知識: 伸張反射は姿勢維持に重要な役割を果たしている。重力に抗して立位を保つ際、抗重力筋(下肢の伸筋群)が常に伸張反射によって適度な緊張を維持している。
- よくある間違い: 「Ib群線維」を伸張反射の求心路と誤認するケース。Ib群線維はゴルジ腱器官の求心路であり、伸張反射ではなく自原抑制に関与する。「Ia=伸張」「Ib=抑制」と覚える。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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