問題
防御反射はどれか。
- 屈曲反射
- 腱反射
- 緊張性頸反射
- 前庭-眼反射
解答: 1(屈曲反射)
解説
- 正しい。屈曲反射(逃避反射)は侵害刺激(痛み)を受けた四肢を屈曲させて刺激源から遠ざけるための防御反射である。求心路はAδ線維・C線維で、多シナプス性の脊髄反射として屈筋群が収縮し、伸筋群は相反性に抑制される。対側では交叉性伸展反射が同時に生じ、姿勢の維持に寄与する。
- 誤り。腱反射(伸張反射)は筋が伸展された際に同じ筋が収縮する反射であり、姿勢維持や筋長の調節に関与するが、防御反射には分類されない。
- 誤り。緊張性頸反射は頸部の回旋や屈曲に応じて四肢の筋緊張パターンが変化する姿勢反射であり、反射中枢は延髄に存在する。
- 誤り。前庭-眼反射(前庭動眼反射)は頭部の動きに応じて眼球を反対方向に動かし、視線を安定させる反射である。
ポイント
「防御反射=屈曲反射(逃避反射)」であり、侵害刺激から身体を守る目的の反射である。
- 覚え方のコツ: 「防御=逃避=屈曲」の3語はすべて同じ反射を指す。「熱いものに触れて手を引っ込める」が典型例。
- 関連知識: 防御反射(屈曲反射)は生後すぐから出現する原始的な脊髄反射である。大脳皮質の発達が未熟な新生児でも確認できる。
- よくある間違い: 腱反射を防御反射と誤認するケース。腱反射は筋の過度の伸展を防ぐ意味では保護的であるが、「防御反射」という用語は侵害刺激からの逃避を意味し、屈曲反射を指す。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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