問題
γ運動ニューロンの特徴として正しい記述はどれか。
- 大脳皮質運動野に存在する。
- 自律神経である。
- 筋紡錘の感度を調節する。
- 錘外筋を支配している。
解答: 3(筋紡錘の感度を調節する。)
解説
- 誤り。γ運動ニューロンの細胞体は脊髄前角に存在する。大脳皮質運動野に存在するのは上位運動ニューロン(錐体路ニューロン)である。
- 誤り。γ運動ニューロンは体性運動神経に分類される。自律神経(交感神経・副交感神経)とは異なり、骨格筋(錘内筋)を支配する運動神経である。
- 正しい。γ運動ニューロンは脊髄前角に存在し、錘内筋線維の両端にある収縮部を支配する。γ運動ニューロンが興奮して錘内筋が収縮すると、中央部の感覚領域(Ia線維の終末が巻きつく部位)が引き伸ばされ、筋紡錘の伸展感度が高まる。随意運動時にはα運動ニューロンとγ運動ニューロンが同時に活動し(α-γ連関)、筋が短縮しても筋紡錘の感度が維持される。
- 誤り。錘外筋を支配するのはα運動ニューロンである。γ運動ニューロンが支配するのは錘内筋線維である。
ポイント
γ運動ニューロンの最重要機能は「筋紡錘の感度調節」であり、α-γ連関によって随意運動中も筋紡錘が機能し続ける仕組みを理解する。
- 覚え方のコツ: 「γは感度調節係」と覚える。γ運動ニューロンの存在場所は「脊髄前角」でαと同じ場所であることも押さえる。
- 関連知識: α-γ連関が破綻すると、随意運動中に筋紡錘の感度が低下し、運動の微調整が困難になる。除脳固縮ではγ運動ニューロンの過活動(γ固縮)がみられる。
- よくある間違い: γ運動ニューロンを自律神経と誤認するケース。γ運動ニューロンは体性運動神経であり、錘内筋(横紋筋)を支配する点で自律神経(平滑筋・心筋・腺を支配)とは根本的に異なる。
- 教科書では「d.γ運動ニューロン」の範囲に該当する。
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