問題
筋収縮に関与しないのはどれか。
- カルシウムイオン
- アデニン
- アクチン
- ミオシン
解答: 2(アデニン)
解説
- 正しい。Ca²⁺は筋小胞体から放出されてトロポニンCに結合し、トロポミオシンの位置を移動させてアクチン上のミオシン結合部位を露出させる。Ca²⁺は筋収縮の引き金として不可欠なイオンである。
- 誤り。アデニンはプリン塩基の一つであり、DNAやRNAの構成成分である。ATPの構成要素の一つではあるが、アデニン単体は筋収縮に直接関与しない。筋収縮のエネルギー源はATP(アデノシン三リン酸)であり、アデニンそのものではない点に注意が必要である。
- 正しい。アクチンは細いフィラメントの主成分であり、ミオシン頭部と結合して架橋を形成し、滑走運動により筋収縮を起こす。
- 正しい。ミオシンは太いフィラメントの主成分であり、ATPase活性を持つ頭部がアクチンと相互作用することで筋収縮の駆動力を生み出す。
ポイント
筋収縮に直接関与するのはCa²⁺・アクチン・ミオシン・ATPであり、アデニン(核酸塩基)は関与しないことが最重要である。
- 覚え方のコツ: 「アデニン=A(核酸の塩基)」「ATP=アデニン+リボース+リン酸3つ」→アデニンはATPの部品であって、それ自体が筋収縮に働くわけではない。
- 関連知識: ATPの構造(アデニン+リボース=アデノシン+リン酸3分子)は生化学分野の基礎であり、他の章でも繰り返し出題される。
- よくある間違い: 「アデニンはATPの一部だから筋収縮に関与する」と考えてしまうケース。ATPは関与するが、アデニン単体は核酸の構成塩基であり筋収縮機構とは無関係である。
- 教科書では「a.筋収縮のエネルギー代謝」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント