問題
等尺性収縮を主とする運動はどれか。
- 壁を押し続ける。
- ドアノブを回す。
- シャッタ-を上げる。
- 扉を開く。
解答: 1(壁を押し続ける。)
解説
- 正しい。壁を押し続ける運動は、壁が動かないため筋の長さが変化せず張力のみが発生する等尺性収縮(アイソメトリック収縮)の代表例である。関節運動を伴わず、筋長は一定のまま力を発揮し続ける状態である。
- 誤り。ドアノブを回す動作は前腕の回旋運動(回内・回外)を伴い、筋長が変化する等張性収縮が主体である。
- 誤り。シャッターを上げる動作は腕を挙上する運動であり、筋長が変化する等張性収縮が主体である。
- 誤り。扉を開く動作は肩関節や肘関節の運動を伴い、筋長が変化する等張性収縮が主体である。
ポイント
等尺性収縮の判別基準は「対象が動かない=筋長が変化しない」であり、壁を押す・重い物を支え続けるなどが典型例であることが最重要である。
- 覚え方のコツ: 「動かない壁を押す=筋は縮まない=等尺性」「動くものを動かす=筋が伸縮する=等張性」と「対象が動くかどうか」で判断する。
- 関連知識: 等尺性収縮では筋内の血管が圧迫されて血流が制限されるため、血圧が上昇しやすい。高血圧患者には等尺性運動より等張性運動(歩行など)が推奨される。
- よくある間違い: 「壁を押し続ける」を等張性と誤答するケース。「押し続けている=壁は動かない=筋長不変」という点に着目する。
- 教科書では「b.等張性収縮と等尺性収縮」の範囲に該当する。
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