問題
姿勢維持に関与する筋の特徴として誤っているのはどれか。
- 収縮速度が遅い。
- 白筋である。
- 疲れにくい。
- ミオグロビン量が多い。
解答: 2(白筋である。)
解説
- 正しい。姿勢維持筋は赤筋(遅筋・タイプI線維)が主体であり、収縮速度は遅い。持続的な収縮により長時間の姿勢保持を可能にしている。
- 誤り。姿勢維持に関与する筋は赤筋(遅筋・タイプI線維)であり、白筋(速筋・タイプII線維)ではない。赤筋はミオグロビンとミトコンドリアが豊富で有気的代謝が主体のため、少ないエネルギーで持続的な収縮を維持できる。抗重力筋(ヒラメ筋、脊柱起立筋など)は赤筋の割合が高い。白筋は瞬発力に優れるが疲れやすく、姿勢維持には不向きである。
- 正しい。赤筋は有気的代謝(酸化的リン酸化)が主体であり、乳酸が蓄積しにくく疲れにくい。姿勢維持のように長時間の収縮に適している。
- 正しい。赤筋はミオグロビン(酸素貯蔵タンパク質)が豊富であり、これが赤色を呈する原因である。豊富な酸素貯蔵により有気的代謝を効率よく行える。
ポイント
姿勢維持筋は赤筋(遅筋)であり白筋(速筋)ではないという点が最重要であり、赤筋の4つの特徴(遅い・疲れにくい・ミオグロビン豊富・有気的代謝)をセットで覚える。
- 覚え方のコツ: 「立ちっぱなしの仕事=疲れにくい筋=赤筋=姿勢維持」と日常経験と結びつける。白筋(速筋)は100m走のように瞬発的な場面で活躍する。
- 関連知識: 抗重力筋の代表例はヒラメ筋(下腿後面)と脊柱起立筋(背部)である。これらは赤筋の割合が高く、重力に対抗して姿勢を維持する。
- よくある間違い: 「白筋は持久力がある」「白筋は姿勢維持に適している」と混同するケース。白筋は瞬発型であり持久型ではない。
- 教科書では「a.骨格筋の種類」の範囲に該当する。
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