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つむぐ指圧治療室 相模大野

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副交感神経の働きとして正しい組合せはどれか

問題

副交感神経の働きとして正しい組合せはどれか。

  1. 眼 ――――― 毛様体筋弛緩
  2. 心 臓 ―――― 心拍数増加
  3. 膵 臓 ―――― インスリン分泌
  4. 膀 胱 ―――― 括約筋の収縮

解答: 3(膵 臓 ―――― インスリン分泌)

解説

  1. 誤り。副交感神経は毛様体筋を収縮させる(弛緩ではない)。毛様体筋が収縮するとチン小帯が弛緩し、水晶体が厚くなって近方調節が行われる。
  1. 誤り。副交感神経(迷走神経)は心拍数を減少させる(増加ではない)。心拍数を増加させるのは交感神経のβ1受容体刺激による作用である。
  1. 正しい。副交感神経(迷走神経)はランゲルハンス島β細胞のムスカリン受容体(M3)に作用してインスリン分泌を促進する。食事の際、副交感神経が亢進して消化管運動を促進するとともに、膵臓からのインスリン分泌を促すことで血糖値の上昇に備える(頭相のインスリン分泌)。逆に交感神経はα2受容体を介してインスリン分泌を抑制する。
  1. 誤り。副交感神経は膀胱排尿筋を収縮させ、内尿道括約筋を弛緩させて排尿を促す(括約筋の収縮ではない)。括約筋を収縮させるのは交感神経(蓄尿時)の作用である。

ポイント

副交感神経は膵臓β細胞のムスカリン受容体に作用してインスリン分泌を促進する。

  • 覚え方のコツ: 「副交感=食事モード」→ 食事中は消化促進+インスリン分泌促進(血糖処理の準備)と一連の流れで覚える。
  • 関連知識: 食事開始前から迷走神経を介してインスリンが少量分泌される現象を「頭相(セファリック・フェーズ)のインスリン分泌」といい、食後高血糖を予防する役割がある。
  • よくある間違い: 副交感神経は消化管運動を「促進」するが、括約筋は「弛緩」させる。「促進=収縮」と単純化すると括約筋で間違える。副交感神経の作用は「消化管の壁→収縮、括約筋→弛緩」と区別する。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
器官 副交感神経の作用 交感神経の作用
眼(毛様体筋) 収縮(近方調節) 弛緩(遠方調節)
心臓 心拍数減少 心拍数増加
膵臓(β細胞) インスリン分泌促進 インスリン分泌抑制
膀胱 排尿筋収縮・括約筋弛緩 排尿筋弛緩・括約筋収縮
消化管 運動促進・括約筋弛緩 運動抑制・括約筋収縮

表: 副交感神経と交感神経の作用比較

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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