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つむぐ指圧治療室 相模大野

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副交感神経の活動亢進によるのはどれか

問題

副交感神経の活動亢進によるのはどれか。

  1. 心拍数の増加
  2. 唾液分泌の抑制
  3. 毛様体筋の収縮
  4. 幽門括約筋の収縮

解答: 3(毛様体筋の収縮)

解説

  1. 誤り。心拍数の増加は交感神経のノルアドレナリンがβ1受容体に作用して洞房結節の自動能を促進する結果である。副交感神経(迷走神経)は逆に心拍数を減少させる。
  1. 誤り。副交感神経の活動亢進は唾液分泌を促進する(抑制ではない)。副交感神経は漿液性の唾液を大量に分泌させる。交感神経は粘稠性の唾液を少量分泌させる。
  1. 正しい。副交感神経の活動亢進により毛様体筋が収縮する。動眼神経の副交感神経線維がアセチルコリンを放出し、毛様体筋のムスカリン受容体(M3)に作用して収縮させる。毛様体筋が収縮するとチン小帯(毛様体小帯)が弛緩し、水晶体が自身の弾性で厚くなるため、近方にピントが合う(近方調節)。同時に瞳孔括約筋も収縮して縮瞳が起こる。
  1. 誤り。副交感神経は消化管の括約筋を弛緩させて食物の通過を促進する。幽門括約筋を収縮させるのは交感神経の作用である。

ポイント

副交感神経は毛様体筋を収縮させ水晶体を厚くし、近方調節(ピントを近くに合わせる)を行う。

  • 覚え方のコツ: 「副交感=近くをじっくり見る(食事中の休息モード)」→ 毛様体筋収縮→水晶体が厚くなる→近くにピント。逆に交感神経は遠くを見る(戦闘モード)。
  • 関連知識: 副交感神経の眼への作用は「縮瞳・近方調節・涙液分泌促進」の3つである。ピロカルピン(ムスカリン作動薬)は縮瞳と近方調節を引き起こし、緑内障の治療に用いられる。
  • よくある間違い: 副交感神経は消化管の「運動は促進」するが「括約筋は弛緩」させる。括約筋の収縮は交感神経の作用であることに注意する。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
眼への自律神経作用 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大(散大筋収縮) 縮小(括約筋収縮)
毛様体筋 弛緩(遠方調節) 収縮(近方調節)
涙腺 分泌促進

表: 眼に対する自律神経の作用

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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