問題
交感神経のβ作用でないのはどれか。
- 血管収縮
- 心拍数増加
- 心収縮力増大
- 気管支拡張
解答: 1(血管収縮)
解説
- 正しい。血管収縮はα1受容体の刺激による作用であり、β受容体の作用ではない。α1受容体は血管平滑筋に広く分布し、ノルアドレナリンが結合すると血管が収縮する。一方、β2受容体は骨格筋の血管に分布し、これが刺激されると血管は拡張する。したがって血管に対するβ作用は「拡張」であり「収縮」ではない。
- 誤り。心拍数増加(陽性変時作用)はβ1受容体の刺激による典型的なβ作用である。
- 誤り。心収縮力増大(陽性変力作用)もβ1受容体の刺激によるβ作用である。
- 誤り。気管支拡張(気管支平滑筋の弛緩)はβ2受容体の刺激による典型的なβ作用である。
ポイント
血管収縮はα1受容体の作用であり、β受容体の作用ではない。
- 覚え方のコツ: 「β1=心臓(いちばん大事な心臓を1番)」「β2=気管支と骨格筋血管(に番目に大事な呼吸と筋肉)」「α=血管収縮」と整理する。
- 関連知識: β遮断薬は心臓のβ1受容体を遮断して心拍数と収縮力を低下させるため、高血圧・狭心症・不整脈に用いられる。β2刺激薬は気管支喘息の治療薬。α遮断薬は血管拡張により降圧作用を示す。
- よくある間違い: 血管収縮をβ作用と混同すること。血管に対する交感神経の作用はα1(収縮)とβ2(拡張)が拮抗的に働く。
- 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
| 受容体 | 主な作用 | 臨床応用 |
|---|---|---|
| α1 | 血管収縮、散瞳 | α遮断薬→降圧 |
| β1 | 心拍数増加、心収縮力増大 | β遮断薬→抗高血圧・抗不整脈 |
| β2 | 気管支拡張、骨格筋血管拡張 | β2刺激薬→気管支喘息治療 |
表: アドレナリン受容体の作用と臨床応用
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