問題
自律神経の二重神経支配を受けないのはどれか。
- 瞳孔散大筋
- 唾液腺
- 胃
- 膀 胱
解答: 1(瞳孔散大筋)
解説
- 正しい。瞳孔散大筋は交感神経のみの支配を受けており、副交感神経の支配は受けない。瞳孔の調節は散大筋(交感神経で収縮→散瞳)と括約筋(副交感神経で収縮→縮瞳)の2つの筋によって行われるが、各筋それぞれは単独の自律神経支配である。「瞳孔」全体としては二重支配を受けるが、「瞳孔散大筋」という個々の筋は交感神経のみの単独支配である点がこの問題のポイントである。
- 誤り。唾液腺は交感神経(粘液性の少量唾液)と副交感神経(漿液性の大量唾液)の二重支配を受ける。
- 誤り。胃は交感神経(運動抑制・括約筋収縮)と副交感神経(運動促進・胃酸分泌促進)の二重支配を受ける。
- 誤り。膀胱は交感神経(排尿筋弛緩・内尿道括約筋収縮→蓄尿)と副交感神経(排尿筋収縮→排尿)の二重支配を受ける。
ポイント
瞳孔散大筋は交感神経のみ、瞳孔括約筋は副交感神経のみの支配を受ける(各筋は単独支配)。
- 覚え方のコツ: 「散大筋→交感のみ」「括約筋→副交感のみ」。「瞳孔」と聞かれたら二重支配あり、「散大筋」「括約筋」と聞かれたら単独支配。問題文が「器官」か「個別の筋」かに注意する。
- 関連知識: 問題666では「副腎髄質」が二重支配を受けない例として出題された。汗腺・血管・副腎髄質・瞳孔散大筋・瞳孔括約筋・立毛筋はいずれも単独支配である。
- よくある間違い: 「瞳孔は二重支配を受ける」と覚えているため、「瞳孔散大筋」も二重支配と答えてしまうこと。器官レベルと筋レベルの支配を区別することが重要。
- 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
| 構造 | 交感神経 | 副交感神経 | 支配形態 |
|---|---|---|---|
| 瞳孔散大筋 | 収縮(散瞳) | — | 単独支配 |
| 瞳孔括約筋 | — | 収縮(縮瞳) | 単独支配 |
| 瞳孔(器官全体) | 散大 | 縮小 | 二重支配 |
| 唾液腺 | 粘液性唾液 | 漿液性唾液 | 二重支配 |
| 膀胱 | 蓄尿 | 排尿 | 二重支配 |
表: 瞳孔の支配と二重支配の注意点
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