問題
副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。
- 毛様体筋弛緩
- 心拍数増加
- グリコーゲン合成
- 直腸平滑筋弛緩
解答: 3(グリコーゲン合成)
解説
- 誤り。毛様体筋は副交感神経刺激により収縮し、水晶体が厚くなって近見調節(近くを見る)が起こる。弛緩ではなく収縮が正しい。
- 誤り。副交感神経(迷走神経)の活動亢進により心拍数は減少する。心拍数の増加は交感神経の作用である。
- 正しい。副交感神経活動の亢進により、肝臓でのグリコーゲン合成が促進される。副交感神経は「安静・消化・蓄積」の方向に作用し、食後にインスリン分泌を促進してグルコースをグリコーゲンとして貯蔵する方向に働く。一方、交感神経はグリコーゲン分解を促進してエネルギー動員を行う。
- 誤り。直腸平滑筋は副交感神経により収縮し、排便が促進される。弛緩ではなく収縮が正しい。
ポイント
副交感神経はエネルギーの蓄積・消化吸収を促進する方向に作用し、グリコーゲン合成もその一環である。
- 覚え方のコツ: 副交感神経は「食べて休む(Rest & Digest)」の神経。グリコーゲン合成=エネルギーを蓄える=休息モードと連想する。
- 関連知識: 交感神経は逆にグリコーゲン分解(グリコゲノリシス)を促進し、血糖値を上昇させる。この対比は内分泌系のインスリン(蓄積)とグルカゴン(動員)の関係にも対応する。
- よくある間違い: 毛様体筋と直腸平滑筋の「収縮」と「弛緩」を逆にしてしまうこと。副交感神経は消化管系では「収縮・促進」方向に作用することを覚える。
- 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
| 器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大 | 縮小 |
| 心拍数 | 増加 | 減少 |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管運動 | 抑制 | 促進 |
| 消化液分泌 | 抑制 | 促進 |
| 膀胱(排尿筋) | 弛緩 | 収縮 |
| 血管 | 収縮 | (支配少ない) |
| 汗腺 | 促進 | — |
表: 交感神経と副交感神経の作用比較
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