問題
反射中枢が脳幹にないのはどれか。
- 緊張性迷路反射
- 引っかき反射
- 立ち直り反射
- 緊張性頚反射
解答: 2(引っかき反射)
解説
- 誤り。緊張性迷路反射は前庭系からの入力により、頭部の位置に応じて四肢の伸筋緊張を変化させる反射で、中枢は脳幹(延髄・橋)に存在する。
- 正しい。引っかき反射は脊髄反射であり、反射中枢は脊髄にある。脳幹を介さずに完結する反射である。他の選択肢はいずれも脳幹に反射中枢を持つ。緊張性迷路反射は前庭入力による脳幹反射(延髄・橋)、立ち直り反射は中脳に中枢を持つ姿勢反射、緊張性頸反射は頸部固有受容器からの入力による脳幹反射である。
- 誤り。立ち直り反射は体を正常な姿勢に戻す反射であり、中枢は中脳(脳幹の一部)に存在する。
- 誤り。緊張性頸反射は頸部の回旋に応じて四肢の筋緊張パターンが変化する反射であり、中枢は脳幹に存在する。
ポイント
引っかき反射は脊髄反射であり、脳幹に反射中枢を持たない唯一の選択肢である。
- 覚え方のコツ: 「引っかき=脊髄」と覚える。「ひっかき」の「き」→「脊」髄と連想する。脳幹の反射は「姿勢」に関連するものが多い(迷路反射・立ち直り反射・頸反射)。
- 関連知識: 脳幹反射には対光反射(中脳)、角膜反射(橋)、嘔吐反射(延髄)なども含まれる。脳幹死の判定では脳幹反射の消失が重要な基準となる。
- よくある間違い: 立ち直り反射の中枢を大脳皮質と誤解すること。中脳は脳幹の一部であることを忘れないこと。
- 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
| 反射 | 反射中枢 | 求心路の入力源 |
|---|---|---|
| 緊張性迷路反射 | 脳幹(延髄・橋) | 前庭器官 |
| 立ち直り反射 | 中脳 | 視覚・前庭・体性感覚 |
| 緊張性頸反射 | 脳幹 | 頸部固有受容器 |
| 引っかき反射 | 脊髄 | 皮膚受容器 |
| 伸張反射 | 脊髄 | 筋紡錘 |
表: 主な反射と反射中枢の対応
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