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つむぐ指圧治療室 相模大野

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気道を拡張させるのはどれか

問題

気道を拡張させるのはどれか。

  1. 気管線毛運動の亢進
  2. 気管支平滑筋の収縮
  3. 交感神経活動の亢進
  4. 副交感神経活動の亢進

解答: 3(交感神経活動の亢進)

解説

  1. 誤り。気管線毛運動の亢進は異物や粘液の排出(粘液線毛クリアランス)を促進するが、気道径の変化には直接関与しない。
  1. 誤り。気管支平滑筋の収縮は気道を狭窄させるため、拡張とは逆の作用である。気管支喘息はこの収縮が病的に生じた状態である。
  1. 正しい。交感神経活動の亢進により、アドレナリンやノルアドレナリンが気管支平滑筋のβ2受容体に作用し、平滑筋が弛緩して気道が拡張する。これにより換気量が増加し、運動時や緊急時(闘争・逃走反応)の酸素需要増大に対応する。臨床で用いられる気管支拡張薬(β2作動薬:サルブタモールなど)はこの機序を応用したものである。
  1. 誤り。副交感神経(迷走神経)活動の亢進はアセチルコリンを放出し、ムスカリン受容体を介して気管支平滑筋を収縮させるため、気道は狭窄する。

ポイント

気道拡張は交感神経β2受容体を介した気管支平滑筋の弛緩によって起こる。

  • 覚え方のコツ: 「交感神経=闘争・逃走→走るために気道を広げる」とイメージする。逆に「副交感神経=安静→気道は狭くても大丈夫」と覚える。
  • 関連知識: 気管支喘息の治療にはβ2作動薬(気管支拡張)と抗コリン薬(副交感神経遮断)が用いられる。問708(β受容体の機能)とも関連が深い。
  • よくある間違い: 「気管支平滑筋の収縮=気道拡張」と誤解しやすい。平滑筋が「収縮」すると管腔は「狭窄」し、「弛緩」すると「拡張」する。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大(α1) 縮小
心拍数 増加(β1) 減少
気管支 拡張(β2) 収縮
消化管運動 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩(β2) 収縮

表: 交感神経と副交感神経の作用(受容体サブタイプ付き)

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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