問題
運動野があるのはどれか。
- 前頭葉
- 頭頂葉
- 後頭葉
- 側頭葉
解答: 1(前頭葉)
解説
- 正しい。一次運動野は前頭葉の中心前回(ブロードマン4野)に位置し、随意運動の最終的な指令を錐体路を介して脊髄前角の下位運動ニューロンに送る。前頭葉にはほかに運動前野(6野)、補足運動野(6野内側面)、前頭眼野(8野)、運動性言語中枢(ブローカ野、44・45野)など運動に関連する多くの領域が存在する。一次運動野には体部位再現(ペンフィールドのホムンクルス)が見られ、手や顔の領域が広い。
- 誤り。頭頂葉には一次体性感覚野(中心後回)が位置し、触覚・痛覚・温度覚・圧覚・固有感覚などの体性感覚を処理する。
- 誤り。後頭葉には一次視覚野(鳥距溝周辺、ブロードマン17野)が位置し、視覚情報を処理する。
- 誤り。側頭葉には聴覚野(横側頭回、ヘッシュル回)および感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)が位置する。
ポイント
一次運動野は前頭葉の中心前回に位置し、体部位再現(ホムンクルス)を持つ。
- 覚え方のコツ: 「前(前頭葉)に出る(運動)」→ 前頭葉は運動・思考・判断など「前向きな行動」の葉と覚える。中心溝を境に前が運動野(中心前回)、後ろが感覚野(中心後回)。
- 関連知識: 中心前回の運動野障害では反対側の随意運動麻痺(上位運動ニューロン障害)が生じ、痙性麻痺・腱反射亢進・バビンスキー反射陽性を呈する。
- よくある間違い: 体性感覚野と運動野を混同しやすいが、中心溝を挟んで前方(中心前回)が運動野、後方(中心後回)が感覚野と明確に区別する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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