問題
脳波とそれが現れやすい時期との組合せで正しいのはどれか。
- α波―――睡眠時
- β波―――精神活動時
- δ波―――感覚刺激時
- θ波―――安静閉眼時
解答: 2(β波―――精神活動時)
解説
- 誤り。α波(8-13Hz)は安静閉眼時に後頭部優位に出現する脳波であり、睡眠時ではない。開眼や精神活動によりα波が消失(α波の抑制、α blocking)することが特徴である。
- 正しい。β波(13-30Hz)は精神活動時、集中時、開眼時、感覚刺激時に出現する高周波の脳波である。覚醒度と脳波の周波数は相関しており、覚醒度が高いほど高周波成分が増加する。β波は前頭部から中心部にかけて出現しやすい。精神活動時にα波が消失してβ波に置き換わる現象をα波の脱同期化という。
- 誤り。δ波(0.5-4Hz)は深い睡眠(ノンレム睡眠のステージ3-4)に出現する最も低周波の徐波であり、感覚刺激時ではない。
- 誤り。θ波(4-8Hz)は浅い睡眠時やうとうとした状態(入眠期)で出現する脳波であり、安静閉眼時ではない。安静閉眼時に出現するのはα波である。
ポイント
脳波の周波数は覚醒度と対応し、β波(精神活動時)>α波(安静閉眼時)>θ波(うとうと)>δ波(深い睡眠)の順に低周波となる。
- 覚え方のコツ: 周波数の高い順に「ベ(β)ータ・ア(α)ルファ・シ(θ)ータ・デ(δ)ルタ」→「ベアシデ」と覚え、覚醒度も同じ順で下がると対応づける。
- 関連知識: レム睡眠時にはβ波に似た低振幅速波が出現し、脳が活発に活動している状態を反映する。このためレム睡眠は「逆説睡眠」とも呼ばれる。
- よくある間違い: α波を「睡眠時の脳波」と誤解しやすいが、α波は覚醒状態で安静・閉眼時に出現する脳波である。睡眠時に出現するのはθ波やδ波である。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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