問題
高次脳機能に含まれるのはどれか。
- 言 語
- 伸張反射
- 聴 覚
- 味 覚
解答: 1(言 語)
解説
- 正しい。言語は大脳皮質の連合野(ブローカ野・ウェルニッケ野)が担う高次脳機能の代表例である。高次脳機能とは、単純な感覚・運動・反射を超えた複雑な精神活動であり、言語・記憶・学習・思考・判断・意思決定・注意・感情の制御・行為(遂行機能)などが含まれる。これらは主に大脳皮質の連合野が担う機能である。
- 誤り。伸張反射は脊髄レベルで完結する単シナプス反射であり、大脳皮質を必要としない原始的な反射である。高次脳機能には含まれない。
- 誤り。聴覚は側頭葉の一次聴覚野で処理される感覚の一次機能であり、高次脳機能そのものではない。ただし聴覚情報の統合や言語理解は高次脳機能に含まれる。
- 誤り。味覚は頭頂葉の味覚野で処理される感覚の一次機能であり、高次脳機能そのものではない。
ポイント
高次脳機能には言語・記憶・学習・思考・判断・注意・遂行機能などが含まれ、大脳皮質連合野が担う。
- 覚え方のコツ: 「高次=高度な精神活動=連合野」。感覚や反射は「一次」の処理であり、「高次」ではない。「言語・記憶・思考=人間らしい脳機能=高次」と覚える。
- 関連知識: 高次脳機能障害には失語(言語障害)・失認(認知障害)・失行(行為障害)・記憶障害・注意障害・遂行機能障害などがある。脳卒中や頭部外傷後のリハビリテーションで重要なテーマである。
- よくある間違い: 一次感覚(聴覚・味覚・視覚・触覚)を高次脳機能に含めてしまうこと。感覚の処理は一次感覚野で行われ、それを「意味づけ・統合・判断する」のが高次脳機能である。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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