問題
成人の脳波で安静・閉眼時に最もよく現れるのはどれか。
- α波
- β波
- θ波
- δ波
解答: 1(α波)
解説
- 正しい。α波(8〜13Hz)は成人の安静・閉眼・覚醒時に後頭部を中心に最も優位に出現する正常脳波である。覚醒・安静・閉眼の3条件が揃った時に最もよく記録される。α波は精神的に安定したリラックス状態を反映し、開眼や精神活動によりα波は抑制されβ波に置き換わる(α遮断)。
- 誤り。β波(14〜30Hz)は精神活動中(計算・思考)や開眼時に前頭部を中心に出現する。安静閉眼時の主要波ではない。
- 誤り。θ波(4〜7Hz)はまどろみ(浅い睡眠)や小児期に出現する脳波であり、成人の安静閉眼時の主要波ではない。成人の覚醒時にθ波が出現する場合は異常の可能性がある。
- 誤り。δ波(0.5〜3Hz)は深い睡眠(ノンレム睡眠の深い段階)に出現する徐波であり、安静閉眼時には出現しない。覚醒時のδ波出現は重篤な脳機能障害を示唆する。
ポイント
安静閉眼覚醒時の脳波=α波(8〜13Hz・後頭部優位)は最頻出知識であり、問題578と同一テーマの出題である。
- 覚え方のコツ: 「α(アルファ)=安静(あんせい)」→ 頭文字の「ア」が共通。β=brain work(頭脳活動)と英語で対応させてもよい。
- 関連知識: 脳波検査は、てんかんの診断、意識障害の評価、脳死判定に用いられる。脳死判定基準では平坦脳波が30分以上持続することが要件の一つである。
- よくある間違い: α波の出現部位を「前頭部」と誤ることがある。α波は「後頭部」優位、β波は「前頭部」優位と出現部位も対で覚える。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント