問題
小脳の機能で正しいのはどれか。
- ホルモン分泌調節
- 協調運動調節
- 本能行動調節
- 情動調節
解答: 2(協調運動調節)
解説
- 誤り。ホルモン分泌調節は視床下部と下垂体が中心的役割を担う。小脳は内分泌機能に関与しない。
- 正しい。小脳の主な機能は運動の協調性の調節であり、随意運動の円滑な遂行、姿勢の保持、平衡機能の維持、運動学習に関与する。小脳は大脳皮質からの運動指令と末梢からの感覚フィードバック(固有感覚・前庭覚など)を統合して、運動の微調整(タイミング・力加減・方向の修正)を行う。小脳が障害されると運動失調・企図振戦・測定障害・断綴性言語・酩酊様歩行などが出現する。
- 誤り。本能行動(摂食・飲水・性行動など)の調節は視床下部や大脳辺縁系が関与する。
- 誤り。情動(怒り・恐怖・快不快など)の調節は大脳辺縁系(特に扁桃体)が中心的に関与する。
ポイント
小脳=「運動の協調と姿勢保持」、視床下部=「本能行動と恒常性維持」、大脳辺縁系=「情動と記憶」と脳の各部位の機能を対応させて覚える。
- 覚え方のコツ: 「小脳=”小”さな動きを”調”整する」→ 細かい運動の微調整(協調運動)が小脳の役割と連想する。
- 関連知識: 小脳障害の症状は同側性(障害側と同じ側)に出現する点が大脳障害(対側性)と異なる。飲酒時のふらつき(酩酊)は小脳機能の一時的な抑制による。
- よくある間違い: 小脳は運動の「開始」ではなく運動の「微調整」を行う。随意運動の開始は大脳皮質の運動野が担う。
- 教科書では「b.大脳辺縁系」の範囲に該当する。
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