問題
視床下部の機能として誤っているのはどれか。
- 体温調節
- 摂食調節
- 自律機能調節
- 協調運動調節
解答: 4(協調運動調節)
解説
- 正しい。視床下部には体温調節中枢があり、産熱中枢(後部)と放熱中枢(前部)が体温を一定に維持している。発熱時にはセットポイントが上昇する。
- 正しい。視床下部には摂食中枢(外側野=空腹中枢)と満腹中枢(腹内側核)があり、摂食行動を調節している。
- 正しい。視床下部は自律神経系の最高中枢であり、交感神経と副交感神経の活動を統合的に調節している。
- 誤り。協調運動の調節は小脳の機能であり、視床下部の機能ではない。小脳は運動の協調、平衡維持、筋緊張の調節を担う。視床下部の主要機能は、体温調節、摂食・飲水の調節、自律神経の最高中枢、下垂体ホルモン分泌の制御、情動・本能行動の調節、体内時計(日内リズム)の調節などである。
ポイント
視床下部は「自律神経の最高中枢」であり、体温・摂食・飲水・ホルモン・情動を調節するが、協調運動は小脳の機能である。
- 覚え方のコツ: 視床下部の機能は「じ(自律神経)・た(体温)・せ(摂食)・い(飲水)・な(内分泌)・じょ(情動)」で覚える。「協調運動=小脳」は明確に区別する。
- 関連知識: 視床下部は間脳の一部で、視床(感覚の中継核、嗅覚以外)と対で出題されやすい。問665(小脳の機能)とセットで学習すると効果的である。
- よくある間違い: 視床と視床下部を混同しやすい。「視床=感覚の中継核(嗅覚以外)」「視床下部=自律神経の最高中枢」と明確に区別する。
- 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
| 脳部位 | 主な機能 |
|---|---|
| 視床下部 | 自律神経の最高中枢、体温調節、摂食・飲水、内分泌調節、情動 |
| 視床 | 感覚の中継核(嗅覚以外) |
| 小脳 | 協調運動、平衡維持、筋緊張調節 |
| 大脳基底核 | 不随意運動の制御(錐体外路系) |
表: 間脳・小脳・大脳基底核の機能比較
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