問題
膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。
- 受容器は筋紡錘である。
- 多シナプス反射である。
- α運動ニューロンが関与する。
- 脊髄反射である。
解答: 2(多シナプス反射である。)
解説
- 正しい。膝蓋腱反射の受容器は大腿四頭筋内の筋紡錘(錘内筋線維)である。膝蓋腱を叩くと大腿四頭筋が急速に伸張され、筋紡錘が刺激される。
- 誤り。膝蓋腱反射は単シナプス反射(モノシナプス反射)であり、多シナプス反射ではない。Ia群求心性線維が筋紡錘からの伸展情報を脊髄に伝え、介在ニューロンを介さず直接α運動ニューロンに単一のシナプスを形成する。反射弧は「筋紡錘(受容器)→Ia求心性線維→脊髄前角α運動ニューロン→大腿四頭筋(効果器)」で、シナプスは1つだけである。
- 正しい。遠心性神経としてα運動ニューロンが大腿四頭筋を支配し、収縮を引き起こす。
- 正しい。膝蓋腱反射の反射中枢は腰髄(L2〜L4)にあり、脳を介さない脊髄反射である。
ポイント
膝蓋腱反射は代表的な「単シナプス反射」であり、介在ニューロンを介さない唯一のシナプスで構成される伸張反射である。
- 覚え方のコツ: 「膝蓋腱反射=伸張反射=単シナプス」の3つをセットで覚える。「屈曲反射=多シナプス」と対比して覚えると混同を防げる。
- 関連知識: 問619(反射弓)、問703(脳神経と反射)とも関連する。臨床では膝蓋腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)、消失は下位運動ニューロン障害を示唆する。
- よくある間違い: 「単シナプス反射」と「多シナプス反射」を混同しやすい。膝蓋腱反射(伸張反射)は単シナプス、屈曲反射や交叉性伸展反射は多シナプスと区別する。
- 教科書では「b.反射の特徴」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント