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つむぐ指圧治療室 相模大野

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シナプス伝達で正しいのはどれか

問題

シナプス伝達で正しいのはどれか。

  1. 頻繁に使用してもシナプスは疲労しない。
  2. シナプス小胞内に受容体がある。
  3. 両方向性伝達である。
  4. 酸素不足による影響を受けやすい。

解答: 4(酸素不足による影響を受けやすい。)

解説

  1. 誤り。シナプスは頻繁に使用すると神経伝達物質の合成・貯蔵が追いつかなくなりシナプス疲労が起こる。これは化学シナプスの易疲労性という特徴である。
  1. 誤り。シナプス小胞内には神経伝達物質が貯蔵されている。受容体はシナプス小胞内ではなく、シナプス後膜(シナプス下膜)上に存在し、伝達物質を受け取って信号を変換する。
  1. 誤り。化学シナプスの伝達はシナプス前終末(伝達物質を放出)からシナプス後細胞(受容体で受容)への一方向性伝達である。電気シナプス(ギャップ結合)は双方向性だが、化学シナプスは一方向性である。
  1. 正しい。シナプス伝達は酸素不足(低酸素)の影響を極めて受けやすい。神経伝達物質の合成、シナプス小胞への取り込み、エキソサイトーシス(開口分泌)、伝達物質の再取り込みなど多くの過程がATPに依存しているため、酸素不足によるATP産生の低下はシナプス伝達を速やかに障害する。脳虚血時に意識消失が速やかに起こるのは、シナプス伝達の酸素依存性が高いためである。

ポイント

シナプス伝達はATP依存性の多段階過程であるため、酸素不足の影響を受けやすく、易疲労性を示す。

  • 覚え方のコツ: 化学シナプスの4つの特徴=「一方向性・シナプス遅延・易疲労性・薬物感受性」→ すべて「化学反応ならではの弱点」と理解する。酸素不足=ATP不足=化学反応できない。
  • 関連知識: 脳は体重の約2%であるが、全身の酸素消費量の約20%を使用する。脳への血流が10秒以上途絶すると意識消失が起こり、数分で不可逆的な神経細胞死が生じる。
  • よくある間違い: 「受容体はシナプス小胞内にある」と誤解しやすいが、小胞内にあるのは伝達物質であり、受容体はシナプス後膜に存在する。
  • 教科書では「c.シナプス伝達」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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