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つむぐ指圧治療室 相模大野

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抑制性のみに働く神経伝達物質はどれか

問題

抑制性のみに働く神経伝達物質はどれか。

  1. グルタミン酸
  2. グリシン
  3. アセチルコリン
  4. ノルアドレナリン

解答: 2(グリシン)

解説

  1. 誤り。グルタミン酸は中枢神経系における代表的な興奮性神経伝達物質であり、抑制性には働かない。NMDA受容体やAMPA受容体を介してシナプス後膜を脱分極させる。
  1. 正しい。グリシンは脊髄や脳幹に多く存在する抑制性神経伝達物質であり、抑制性のみに働く。グリシン受容体はCl-チャネル内蔵型であり、Cl-の流入により過分極を起こして抑制性シナプス後電位(IPSP)を発生させる。GABAも同様に抑制性のみに働く代表的な伝達物質であるが、GABAは大脳皮質など上位中枢に多い。
  1. 誤り。アセチルコリンは受容体のサブタイプにより興奮性にも抑制性にも働く。ニコチン受容体では興奮性、ムスカリン受容体では部位により抑制性(心臓など)にも作用する。
  1. 誤り。ノルアドレナリンもα受容体やβ受容体の種類・部位により興奮性にも抑制性にも作用する。

ポイント

グリシンとGABAは抑制性のみに働く神経伝達物質であり、グルタミン酸は興奮性のみに働く。

  • 覚え方のコツ: 抑制性=「グ(グリシン)・ガ(GABA)」、興奮性=「グル(グルタミン酸)」。AChとNAは受容体次第で「どっちもあり」と覚える。
  • 関連知識: グリシン受容体の阻害薬であるストリキニーネは痙攣毒として知られる。GABA受容体にはベンゾジアゼピン系(抗不安薬)やバルビツール酸系(睡眠薬)が作用する。
  • よくある間違い: AChやNAを抑制性のみと誤解すること。AChは心臓では抑制的(心拍数減少)だが、骨格筋では興奮性(収縮)に働く。伝達物質の作用は受容体のタイプにより異なる。
  • 教科書では「e.受容体」の範囲に該当する。
伝達物質 作用の方向性 主な分布
グルタミン酸 興奮性のみ 大脳皮質など中枢全般
GABA 抑制性のみ 大脳皮質・小脳
グリシン 抑制性のみ 脊髄・脳幹
アセチルコリン 興奮性 / 抑制性(受容体による) 末梢・中枢
ノルアドレナリン 興奮性 / 抑制性(受容体による) 交感神経節後線維

表: 主な神経伝達物質の作用方向性

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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