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中枢神経系シナプスの化学伝達物質でないのはどれか

問題

中枢神経系シナプスの化学伝達物質でないのはどれか。

  1. ノルアドレナリン
  2. アセチルコリン
  3. グルタミン酸
  4. クエン酸

解答: 4(クエン酸)

解説

  1. 誤り。ノルアドレナリンはカテコールアミン系の神経伝達物質であり、中枢神経系では青斑核ニューロンから放出され、覚醒・注意・情動の調節に関与する。
  1. 誤り。アセチルコリンは中枢神経系(大脳基底核のマイネルト核など)および末梢神経系の広範なシナプスで神経伝達物質として機能する。
  1. 誤り。グルタミン酸は中枢神経系で最も豊富な興奮性神経伝達物質であり、NMDA受容体やAMPA受容体に作用して学習・記憶にも重要な役割を果たす。
  1. 正しい。クエン酸はクエン酸回路(TCA回路)の中間代謝産物であり、エネルギー代謝に関与する物質である。神経伝達物質としての機能は持たない。主要な中枢神経伝達物質にはグルタミン酸(興奮性)、GABA・グリシン(抑制性)、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、アセチルコリンなどがある。

ポイント

クエン酸はエネルギー代謝(TCA回路)の中間産物であり、神経伝達物質ではない点を明確に区別する。

  • 覚え方のコツ: 主要な神経伝達物質を「ノア(ノルアドレナリン)のアセ(アセチルコリン)るグル(グルタミン酸)メ(GABA)」で覚える。クエン酸は代謝物質であり伝達物質と混同しない。
  • 関連知識: 中枢の抑制性神経伝達物質としてGABA(脳)とグリシン(脊髄)も重要である。問603・634・647でもシナプス伝達が出題されている。
  • よくある間違い: グルタミン酸をアミノ酸(栄養素)としてのみ認識し、神経伝達物質であることを忘れやすい。グルタミン酸は中枢の最も重要な興奮性伝達物質である。
  • 教科書では「d.神経伝達物質」の範囲に該当する。
神経伝達物質 分類 主な作用
グルタミン酸 アミノ酸系 中枢の主要な興奮性伝達物質
GABA アミノ酸系 中枢(脳)の主要な抑制性伝達物質
アセチルコリン コリン系 中枢・末梢の広範なシナプス
ノルアドレナリン カテコールアミン系 交感神経・覚醒・注意
ドーパミン カテコールアミン系 運動制御・報酬系

表: 主要な中枢神経伝達物質

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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