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シナプス伝達の特徴として誤っている記述はどれか

問題

シナプス伝達の特徴として誤っている記述はどれか。

  1. 反復刺激後増強が起こる。
  2. シナプス遅延がある。
  3. 一方向に伝達される。
  4. 樹状突起から伝達物質が放出される。

解答: 4(樹状突起から伝達物質が放出される。)

解説

  1. 正しい。高頻度刺激後にシナプス伝達効率が一時的に増大する反復刺激後増強(PTP)は化学シナプスの特徴であり、残留Ca²⁺の蓄積が原因と考えられている。
  1. 正しい。シナプス伝達には伝達物質の放出・拡散・受容体結合に要する時間(約0.2〜1ms)のシナプス遅延がある。反射弧のシナプス数が多いほど全体の遅延は大きくなる。
  1. 正しい。化学シナプスでは伝達物質がシナプス前膜からのみ放出され、受容体はシナプス後膜にのみ存在するため、一方向性伝達となる。
  1. 誤り。神経伝達物質はシナプス前ニューロンの軸索終末(シナプス前終末)から放出されるのであり、樹状突起からではない。シナプス小胞は軸索終末に集積しており、活動電位が到達するとCa²⁺流入を引き金にシナプス間隙に伝達物質が開口分泌(エキソサイトーシス)される。樹状突起はシナプス後ニューロン側の構造であり、伝達物質を受け取る側として機能する。

ポイント

伝達物質は「軸索終末(シナプス前終末)」から放出され、「樹状突起(シナプス後膜)」で受容されるという方向性を正確に覚える。

  • 覚え方のコツ: 「軸索→放出、樹状→受容」→ シナプスの構造を「前(軸索終末・小胞・放出)→間隙→後(樹状突起・受容体・受容)」の3段階で整理する。
  • 関連知識: シナプス前終末にはミトコンドリアが多く存在し、伝達物質の合成やCa²⁺ポンプの駆動に必要なATPを供給している。
  • よくある間違い: 問題576でも同様に「伝導」と「伝達」の特性が問われている。シナプスの特徴として「一方向性・シナプス遅延・疲労・後増強」をセットで覚える。
  • 教科書では「c.シナプス伝達」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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