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つむぐ指圧治療室 相模大野

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神経組織について正しいのはどれか

問題

神経組織について正しいのはどれか。

  1. 中枢神経の神経細胞は思春期に盛んに分裂する。
  2. 末梢神経の軸索は切断されると再生できない。
  3. グリア細胞は活動電位によって情報を伝達する。
  4. 神経細胞の軸索内では物質が輸送される。

解答: 4(神経細胞の軸索内では物質が輸送される。)

解説

  1. 誤り。中枢神経の神経細胞は生後ほとんど分裂せず、思春期においても分裂が盛んになることはない。神経細胞は終末分化細胞であり、一生涯にわたって同じ細胞が機能し続ける。
  1. 誤り。末梢神経の軸索は切断されてもシュワン細胞がガイド(バンド of Bungner)を形成し、軸索の再生が可能である。ただし中枢神経の軸索は再生が極めて困難である。
  1. 誤り。グリア細胞は電位依存性Na+チャネルを持たないため活動電位を発生・伝達しない。グリア細胞間の情報伝達はCa2+波やギャップ結合を介した化学的シグナルによる。
  1. 正しい。神経細胞の軸索内では軸索輸送(axonal transport)により物質が輸送される。順行性輸送(細胞体→軸索終末方向)はキネシン(モータータンパク質)が微小管上を移動することで行われ、神経伝達物質の前駆体・シナプス小胞・ミトコンドリアなどを終末に運ぶ。逆行性輸送(軸索終末→細胞体方向)はダイニンが担い、神経成長因子(NGF)や老廃物を細胞体に運ぶ。軸索輸送はATP依存性である。

ポイント

軸索輸送はキネシン(順行性)とダイニン(逆行性)が微小管上を移動することで物質を輸送するATP依存性の機構である。

  • 覚え方のコツ: 「キネシンは行き(順行性)、ダイニンは帰り(逆行性)」→ 「キ行き・ダ帰り」と覚える。
  • 関連知識: 狂犬病ウイルスや破傷風毒素は逆行性軸索輸送を利用して末梢から中枢に移行する。ポリオウイルスも同様に運動神経の軸索輸送を利用して脊髄前角に到達する。
  • よくある間違い: 末梢神経の軸索は「再生できない」と誤解しやすいが、末梢神経はシュワン細胞のガイドにより再生可能である。再生できないのは中枢神経の軸索である。
  • 教科書では「c.軸索輸送」の範囲に該当する。
軸索輸送の種類 方向 モータータンパク質 輸送物
順行性(速い) 細胞体→終末 キネシン シナプス小胞・ミトコンドリア
順行性(遅い) 細胞体→終末 細胞骨格タンパク質
逆行性 終末→細胞体 ダイニン NGF・老廃物

表: 軸索輸送の種類と特徴

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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