問題
基礎代謝量について正しいのはどれか。
- 加齢によって低下する。
- 同一年齢では女性の方が男性より高い。
- 体表面積に反比例する。
- 体温の上昇によって低下する。
解答: 1(加齢によって低下する。)
解説
- 正しい。基礎代謝量は加齢に伴い低下する。加齢による筋肉量(除脂肪体重)の減少や、各臓器の細胞数の減少・代謝活性の低下が原因である。基礎代謝量は10代後半をピークに年齢とともに漸減し、高齢者では若年成人の60〜70%程度まで低下する。
- 誤り。同一年齢では筋肉量の多い男性の方が女性より基礎代謝量が高い。
- 誤り。基礎代謝量は体表面積に比例する(反比例ではない)。体格が大きいほど熱放散面積が広く、基礎代謝量も増加する。
- 誤り。体温が1℃上昇すると基礎代謝は約13%増加する(低下ではない)。発熱時にエネルギー消費が増大するのはこのためである。
ポイント
基礎代謝量は加齢に伴い低下し、その主因は筋肉量(除脂肪体重)の減少である。
- 覚え方のコツ: 基礎代謝の法則を「加齢で↓、男性>女性、体表面積に比例、体温↑で代謝↑」と4項目セットで覚える。
- 関連知識: 高齢者の基礎代謝量低下は肥満やフレイル(虚弱)のリスク因子であり、適切な運動による筋肉量維持が重要である。甲状腺機能亢進症では基礎代謝量が著しく増加し、低下症では減少する。
- よくある間違い: 「体表面積に反比例」と「体表面積に比例」を混同しやすい。体が大きい(体表面積が広い)ほど基礎代謝量は高い。
- 教科書では「c.身体機能の加齢変化」の範囲に該当する。
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