問題
生理的老化の特徴として正しい記述はどれか。
- 各機能が同じ速度で低下する。
- 個体差が大きい。
- 安静時機能の低下が著しい。
- 環境変化に対する応用能力はよく保たれる。
解答: 2(個体差が大きい。)
解説
- 誤り。各機能の低下速度は一様ではなく、臓器や機能により異なる速度で低下する。例えば腎血流量や最大換気能力は50〜60%低下するが、神経伝導速度は15%程度の低下にとどまる。
- 正しい。生理的老化は個体差が大きく、同じ年齢でも機能低下の程度は人によって大きく異なる。遺伝的要因や生活環境・生活習慣・疾病の有無が個人差に影響する。生理的老化の3つの特徴として、(1)各機能が異なる速度で低下する、(2)個体差が増大する、(3)ホメオスタシス(恒常性)の調節能力が低下する、が挙げられる。
- 誤り。安静時機能は比較的保たれ、むしろ最大機能(予備能力)の低下がより著しい。
- 誤り。加齢によりホメオスタシスの調節能力が低下するため、環境変化に対する適応能力(ストレス耐性)は低下する。
ポイント
生理的老化の3大特徴は「(1)各機能が異なる速度で低下、(2)個体差の増大、(3)ホメオスタシス調節能力の低下」である。
- 覚え方のコツ: 老化の3特徴を「”い”ろいろ低下(異なる速度)、”こ”じんさ増大(個体差)、”ほ”めおすたしす低下」→ 頭文字「い・こ・ほ」で覚える。
- 関連知識: 老化による機能低下は安静時よりも運動負荷時に顕著に現れる。臨床では高齢者の薬物代謝能力の低下(腎機能・肝機能低下)に注意が必要で、薬用量の調整が求められる。
- よくある間違い: 「安静時機能が著しく低下する」と考えがちであるが、安静時機能は比較的保たれ、低下が著しいのは最大機能(予備能力)である。
- 教科書では「b.生理的老化の特徴」の範囲に該当する。
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