問題
思春期に最大となり、成人に至る間に退縮する器官はどれか。
- 脳
- 胸 腺
- 心 臓
- 腎 臓
解答: 2(胸 腺)
解説
- 誤り。脳はスキャモンの神経型に分類され、出生後急速に発達して5〜6歳で成人の約90%に達するが、退縮はしない。
- 正しい。胸腺はスキャモンの発育曲線でリンパ型に分類され、思春期に最大(成人の約200%)に達した後、成人に至る間に退縮(萎縮)する。胸腺はT細胞の分化・成熟の場であり、小児期に免疫系の確立に重要な役割を果たす。思春期以降は実質が脂肪組織に置換されて退縮するが、成人でもわずかにT細胞の教育機能は残存する。
- 誤り。心臓はスキャモンの一般型に分類され、成長に伴いS字型に増大し、成人後も退縮しない。
- 誤り。腎臓は一般型に分類され、成長とともに徐々に発達し、成人後も退縮しない。加齢で機能低下はするが退縮とは異なる。
ポイント
「思春期に最大→その後退縮」というパターンはスキャモンのリンパ型であり、胸腺がその代表的器官である。
- 覚え方のコツ: 「胸腺は”思春期”がピーク」→ 思春期の少年少女は免疫力が最も高い時期と連想する。リンパ型=胸腺・リンパ節・扁桃とセットで覚える。
- 関連知識: 問題554(脳=神経型)と問題564(胸腺=退縮)と合わせて、スキャモンの4型(神経型・リンパ型・一般型・生殖型)を横断的に理解しておくと複数の問題に対応できる。
- よくある間違い: 脳(神経型)と胸腺(リンパ型)は「幼児期に急速発達」する点は共通するが、脳は退縮しないのに対し胸腺は退縮する点が異なる。この違いを明確にする。
- 教科書では「c.各器官の成長」の範囲に該当する。
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