問題
生殖について誤っている記述はどれか。
- 排卵後の卵子の寿命は約1 日である。
- 受精は子宮内膜で行われる。
- オキシトシン分泌によって子宮収縮が増強される。
- 授乳中は排卵が抑制される。
解答: 2(受精は子宮内膜で行われる。)
解説
- 正しい。排卵後の卵子の受精可能期間は約24時間(約1日)であり、精子の受精能力保持期間(約2〜3日)より短い。
- 誤り。受精は卵管膨大部で行われるのが正常であり、子宮内膜ではない。排卵された卵子は卵管采に取り込まれ、卵管膨大部で精子と出会い受精する。受精卵は分裂(卵割)を繰り返しながら卵管を移動し、受精後約7日目に子宮内膜に着床する。子宮内膜は着床の場であって受精の場ではない。
- 正しい。オキシトシンは下垂体後葉から分泌され、子宮平滑筋の収縮を増強して分娩を促進する。
- 正しい。授乳中はプロラクチンの高値によりGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)分泌が抑制され、排卵が抑制される。
ポイント
受精は「卵管膨大部」で行われ、子宮内膜は「着床」の場であるという区別が最重要である。
- 覚え方のコツ: 「卵管で”受”精、子宮で”着”床」→ 受精と着床の場所を対にして覚える。受精は卵管、着床は子宮と明確に区別する。
- 関連知識: 卵管以外の場所で着床すると子宮外妊娠(異所性妊娠)となり、最も多いのは卵管妊娠である。卵管が狭窄・閉塞していると不妊の原因になる。
- よくある間違い: 「受精」と「着床」の場所を混同しやすい。受精=卵管膨大部、着床=子宮内膜(分泌期)である。
- 教科書では「a.受精・着床・妊娠」の範囲に該当する。
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