問題
性周期において排卵後に起こるのはどれか。
- 基礎体温が低下する。
- 子宮内膜が脱落する。
- プロゲステロンの分泌が亢進する。
- 卵胞が成熟する。
解答: 3(プロゲステロンの分泌が亢進する。)
解説
- 誤り。排卵後はプロゲステロンの作用により基礎体温が約0.3〜0.5℃上昇する(低下ではなく高温相となる)。
- 誤り。子宮内膜の脱落は月経期(プロゲステロンとエストロゲンの低下時)に起こる現象であり、排卵直後ではない。
- 正しい。排卵後に形成される黄体からプロゲステロンが大量に分泌され、血中濃度が急速に上昇する。プロゲステロンは子宮内膜を分泌期に変化させて着床に備え、基礎体温を上昇させて高温期を形成する。妊娠が成立しなければ黄体は約14日後に退縮し、プロゲステロン低下により月経が起こる。
- 誤り。卵胞の成熟は排卵前の卵胞期にFSHの作用で起こる現象であり、排卵後のイベントではない。
ポイント
排卵後に起こる最も重要なイベントはプロゲステロン分泌の亢進であり、これが基礎体温上昇・子宮内膜分泌期変化の原因となる。
- 覚え方のコツ: 排卵を境にして「排卵前=エストロゲン優位(卵胞期)、排卵後=プロゲステロン優位(黄体期)」と二分して覚える。
- 関連知識: 排卵後のプロゲステロンは子宮頸管粘液を粘稠にし、精子の通過を困難にする作用もある。これは次の排卵までの自然な避妊機構の一つである。
- よくある間違い: 「排卵後に基礎体温が低下する」と考えがちであるが、低下するのは排卵”直前”の一過性の体温低下(ナディア)であり、排卵後は上昇する。
- 教科書では「b.女性生殖器」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント