問題
α受容体が主に関与している機能はどれか。
- 皮膚血管の収縮
- 心拍数の増加
- 立毛筋の弛緩
- 膀胱排尿筋の弛緩
解答: 1(皮膚血管の収縮)
解説
- 正しい。α受容体(特にα1受容体)は血管平滑筋に広く分布しており、ノルアドレナリンが結合すると血管平滑筋が収縮する。皮膚血管の収縮はα1受容体を介した典型的な交感神経反応であり、寒冷時の末梢血管収縮や闘争・逃走反応時の皮膚血流低下に関与する。
- 誤り。心拍数の増加は心臓のβ1受容体を介した作用である。
- 誤り。立毛筋はα1受容体により収縮する。「弛緩」ではなく「収縮」であるため、α受容体が関与する点は正しいが作用の方向が誤りである。
- 誤り。膀胱排尿筋の弛緩はβ受容体(β2またはβ3)を介した作用であり、α受容体ではない。
ポイント
α1受容体の代表的作用は「血管平滑筋の収縮」であり、ノルアドレナリンがアドレナリンより強く作用する。
- 覚え方のコツ: 「α=アルファ=圧(あつ)→血管を圧迫→血管収縮→血圧上昇」と連想する。β1は心臓、β2は気管支・子宮の弛緩と整理する。
- 関連知識: 副腎髄質から分泌されるノルアドレナリンはα受容体への親和性が高く末梢血管収縮→血圧上昇作用が強い。アドレナリンはβ受容体への親和性も高く、心拍数増加・気管支拡張・血糖上昇にも作用する。
- よくある間違い: 立毛筋は「α1受容体で収縮」が正しい。弛緩ではなく収縮であり、選択肢の記述をよく読む必要がある。
- 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
| 受容体 | 分布部位 | 主な作用 |
|---|---|---|
| α1 | 血管平滑筋、立毛筋、瞳孔散大筋 | 血管収縮、立毛筋収縮、散瞳 |
| α2 | 交感神経終末(シナプス前) | ノルアドレナリン放出抑制 |
| β1 | 心臓 | 心拍数増加、心収縮力増大 |
| β2 | 気管支、子宮、血管(骨格筋) | 気管支拡張、子宮弛緩、血管拡張 |
| β3 | 脂肪組織、膀胱 | 脂肪分解促進、排尿筋弛緩 |
表: アドレナリン受容体のサブタイプと作用
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