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つむぐ指圧治療室 相模大野

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体温調節時の産熱に関与しないのはどれか

問題

体温調節時の産熱に関与しないのはどれか。

  1. 副腎髄質ホルモンの分泌増加
  2. 甲状腺ホルモンの分泌増加
  3. 皮膚血管の拡張
  4. ふるえの増大

解答: 3(皮膚血管の拡張)

解説

  1. 正しい(産熱に関与する)。副腎髄質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)は代謝を亢進させ、脂肪分解を促進して熱産生を増加させる。寒冷時に交感神経が活性化され分泌が増加する。
  1. 正しい(産熱に関与する)。甲状腺ホルモン(T3/T4)は全身の基礎代謝を亢進させ、酸素消費量を増大させて熱産生を増加させる。
  1. 誤り(産熱ではなく放熱)。皮膚血管の拡張は体表面からの熱放散を増加させる「放熱」反応であり、「産熱」には関与しない。暑熱時に皮膚血管が拡張して体表面の血流量が増加し、輻射・伝導・対流による放熱が促進される。産熱と放熱は正反対の機構であるため、明確に区別する必要がある。
  1. 正しい(産熱に関与する)。骨格筋のふるえ(シバリング)は不随意的な筋収縮により熱を産生する。寒冷時に体温調節中枢(視床下部)からの指令で起こる産熱反応である。

ポイント

産熱の3本柱は「副腎髄質ホルモン(代謝亢進)」「甲状腺ホルモン(代謝亢進)」「ふるえ(筋収縮)」であり、皮膚血管拡張は放熱反応である。

  • 覚え方のコツ: 産熱=「ア(ドレナリン)・サ(イロキシン)・ふ(るえ)」の3つ。放熱=「汗(発汗)・血管拡張・不感蒸散」。問題448と対比して覚える。
  • 関連知識: 体温調節中枢は視床下部にあり、セットポイント(約37度C)を基準に産熱と放熱のバランスを調節する。発熱時にはセットポイントが上昇し、ふるえや血管収縮が起こる。
  • よくある間違い: 皮膚血管の「拡張」は放熱、皮膚血管の「収縮」は産熱ではなく放熱の「抑制」である点に注意する。血管収縮自体は熱を「産生」するのではなく、熱の「放散を防ぐ」機構である。
  • 教科書では「d.甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
産熱反応 機序 関連ホルモン/神経
副腎髄質ホルモン分泌↑ 代謝亢進、脂肪分解 アドレナリン、ノルアドレナリン
甲状腺ホルモン分泌↑ 基礎代謝↑、酸素消費↑ T3、T4
ふるえ(シバリング) 不随意筋収縮による発熱 体性神経(視床下部からの指令)
放熱反応 機序
皮膚血管拡張 体表面からの輻射・伝導・対流による熱放散↑
発汗 汗の蒸発による気化熱の放散
不感蒸散 皮膚・呼気からの持続的水分蒸発

表: 産熱反応と放熱反応の比較

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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