問題
射乳反射を起こすホルモンはどれか。
- オキシトシン
- エストロゲン
- グルカゴン
- プロゲステロン
解答: 1(オキシトシン)
解説
- 正しい。オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで、乳腺の筋上皮細胞を収縮させて射乳反射を引き起こす。乳児の吸啜刺激が求心性神経を介して視床下部に伝わり、オキシトシンの分泌が促進される神経内分泌反射である。オキシトシンは子宮平滑筋の収縮作用も持ち、分娩時に重要な役割を果たす。また正のフィードバック(ファーガソン反射)により分娩を促進する。
- 誤り。エストロゲンは卵巣から分泌される女性ホルモンであり、乳腺の発達には関与するが射乳反射は起こさない。
- 誤り。グルカゴンは膵臓α細胞から分泌され、血糖値上昇に作用するホルモンであり射乳とは無関係である。
- 誤り。プロゲステロンは黄体から分泌される女性ホルモンであり、妊娠維持に関与するが射乳反射は起こさない。
ポイント
射乳反射はオキシトシン(下垂体後葉)による神経内分泌反射である。
- 覚え方のコツ: 「乳汁産生=プロラクチン」「乳汁射出(射乳)=オキシトシン」と機能別に分ける。「オキシトシン=キュッと絞る(筋上皮細胞を収縮させる)」と覚える。
- 関連知識: オキシトシンの2大作用は「射乳反射」と「子宮収縮」である。分娩時には子宮収縮→児頭が子宮頸管を圧迫→求心性刺激→オキシトシン分泌増加→さらなる子宮収縮という正のフィードバック(ファーガソン反射)が起こる。
- よくある間違い: エストロゲンやプロゲステロンは乳腺の「発達」に関与するが、「射乳」はオキシトシンの作用である。乳腺の発達と射乳は別の機構である。
- 教科書では「i.卵巣のホルモン」の範囲に該当する。
| 機能 | 担当ホルモン | 分泌部位 |
|---|---|---|
| 乳腺発達 | エストロゲン、プロゲステロン | 卵巣 |
| 乳汁産生 | プロラクチン(PRL) | 下垂体前葉 |
| 乳汁射出(射乳) | オキシトシン | 下垂体後葉 |
表: 乳腺に関わるホルモンの機能分担
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