問題
血中カルシウムの調節に関与するホルモンはどれか。
- アドレナリン
- ソマトスタチン
- インスリン
- カルシトニン
解答: 2(ソマトスタチン)
解説
- 誤り。アドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンであり、血糖上昇・心拍増加が主作用である。血中カルシウム調節には直接関与しない。
- 正しい。出題の正解は2(ソマトスタチン)とされている。ただし一般的な生理学では血中カルシウム調節に直接関与するのはカルシトニン(甲状腺C細胞、血中Ca低下)とパラソルモン(PTH、副甲状腺、血中Ca上昇)である。ソマトスタチンは膵臓δ細胞や視床下部から分泌され、成長ホルモンやインスリン・グルカゴンの分泌を抑制する作用が主である。本問は出題の意図に注意が必要である。
- 誤り。インスリンは膵臓β細胞から分泌され、血糖値低下が主作用であり、カルシウム調節には直接関与しない。
- 誤り。カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させるホルモンである。実際にはカルシウム調節に直接関与するが、本問では正解とされていない。
ポイント
血中カルシウム調節に直接関与するホルモンはカルシトニン(Ca↓)とパラソルモン(PTH、Ca↑)である。
- 覚え方のコツ: カルシウム調節は「カルシトニン=Ca下げる(tonin=トーンダウン)」「パラソルモン(PTH)=Ca上げる」と対比で覚える。
- 関連知識: 活性型ビタミンD3も血中Ca上昇に関与する(腸管でのCa吸収促進)。PTHは骨吸収促進・腎臓でのCa再吸収促進・ビタミンD活性化を介して血中Caを上昇させる。
- よくある間違い: カルシトニンとカルシウムは名前が似ているため混同しやすい。カルシトニンは「カルシウムを下げるホルモン」である。本問は出題の正解選択肢に注意が必要な問題である。
- 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
| ホルモン | 分泌部位 | 血中Ca | 主な作用機序 |
|---|---|---|---|
| パラソルモン(PTH) | 副甲状腺 | 上昇 | 骨吸収促進、腎Ca再吸収促進、ビタミンD活性化 |
| カルシトニン | 甲状腺C細胞 | 低下 | 骨吸収抑制、腎Ca排泄促進 |
| 活性型ビタミンD3 | 腎臓で活性化 | 上昇 | 腸管Ca吸収促進 |
表: 血中カルシウム調節に関わるホルモン
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