問題
内分泌器官と分泌されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
- 甲状腺 ――― サイロキシン
- 膵臓 ――― アドレナリン
- 副腎髄質 ――― エストロゲン
- 卵巣 ――― インスリン
解答: 1(甲状腺 ――― サイロキシン)
解説
- 正しい。甲状腺の濾胞細胞からサイロキシン(T4)が分泌される。サイロキシンはヨウ素を4つ含むアミノ酸誘導体ホルモンで、基礎代謝の亢進、産熱促進、成長発達促進などの重要な作用を持つ。TSH(甲状腺刺激ホルモン)による階層支配を受ける。
- 誤り。アドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンであり、膵臓からは分泌されない。膵臓から分泌されるのはインスリン(β細胞)やグルカゴン(α細胞)である。
- 誤り。副腎髄質からはアドレナリンとノルアドレナリンが分泌される。エストロゲンは卵巣(顆粒膜細胞)から分泌される性ホルモンである。
- 誤り。インスリンは膵臓ランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモンであり、卵巣からは分泌されない。卵巣からはエストロゲンやプロゲステロンが分泌される。
ポイント
内分泌器官とホルモンの正しい対応は最頻出テーマ。各臓器の「代表的ホルモン」を確実に覚える。
- 覚え方のコツ: 選択肢2-4は内分泌器官とホルモンが「入れ替わり」になっている→正しい対応に戻すと「膵臓→インスリン」「副腎髄質→アドレナリン」「卵巣→エストロゲン」となる。
- 関連知識: 主な内分泌器官と代表ホルモンの一覧を暗記する。甲状腺→T3/T4・カルシトニン、副甲状腺→PTH、膵臓→インスリン・グルカゴン、副腎皮質→コルチゾール・アルドステロン、副腎髄質→アドレナリン・ノルアドレナリン、精巣→テストステロン、卵巣→エストロゲン・プロゲステロン。
- よくある間違い: 副腎「皮質」と副腎「髄質」の区別に注意。皮質はステロイドホルモン(コルチゾール等)、髄質はカテコールアミン(アドレナリン等)。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| 内分泌器官 | 代表的ホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|
| 甲状腺 | サイロキシン(T4) | 基礎代謝亢進 |
| 副甲状腺 | パラソルモン(PTH) | 血中Ca2+上昇 |
| 膵臓 | インスリン/グルカゴン | 血糖低下/血糖上昇 |
| 副腎皮質 | コルチゾール/アルドステロン | 血糖上昇/Na再吸収 |
| 副腎髄質 | アドレナリン | 心拍↑、血糖↑、気管支拡張 |
| 卵巣 | エストロゲン/プロゲステロン | 女性第二次性徴/妊娠維持 |
| 精巣 | テストステロン | 男性第二次性徴 |
表: 主な内分泌器官と代表的ホルモン
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