問題
早朝に最も分泌が高くなるのはどれか。
- メラトニン
- 成長ホルモン
- インスリン
- コルチゾール
解答: 4(コルチゾール)
解説
- 誤り。メラトニンは夜間の暗所で分泌が亢進し、深夜2-3時頃に最高値を示す。早朝には光刺激により分泌が低下する。
- 誤り。成長ホルモンは入眠直後の深いノンレム睡眠(徐波睡眠)時に最も多く分泌される。早朝に最高ではない。
- 誤り。インスリンは食事摂取後の血糖上昇に応じて分泌されるホルモンであり、特定の時刻に最高となる明確な日内リズムは示さない。
- 正しい。コルチゾール(副腎皮質ホルモン/糖質コルチコイド)は明確な日内リズム(概日リズム)を示し、早朝(午前6-8時頃)に最高値を示し、深夜(午前0-2時頃)に最低値となる。これは覚醒に備えてエネルギー動員(糖新生促進等)を行うための生理的メカニズムであり、CRH→ACTHの分泌リズムに連動している。
ポイント
コルチゾールの日内リズムは「早朝に最高・深夜に最低」であり、内分泌の日内変動の最頻出テーマである。
- 覚え方のコツ: 「コルチゾール=朝の目覚ましホルモン→朝に最高」と連想する。メラトニンは「夜のホルモン」、成長ホルモンは「寝入りばなのホルモン」と区別する。
- 関連知識: クッシング症候群(コルチゾール過剰)の診断では日内リズムの消失が指標となる。ストレス時にはCRH-ACTH-コルチゾール軸が活性化され、日内リズムを超えた分泌増加が起こる。
- よくある間違い: メラトニン(深夜最高)・成長ホルモン(入眠直後最高)・コルチゾール(早朝最高)の3つのピーク時間を混同しやすい。それぞれの最高時刻を正確に区別すること。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| ホルモン | 分泌最高時刻 | 分泌最低時刻 |
|---|---|---|
| コルチゾール | 早朝(6-8時) | 深夜(0-2時) |
| メラトニン | 深夜(2-3時) | 日中(光刺激で抑制) |
| 成長ホルモン | 入眠直後(ノンレム睡眠時) | 覚醒時 |
表: 主なホルモンの日内リズム
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント